【血管・血液を知る】

 血液とは何か(2)

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「赤血球」に次いで、血液の約3%という「白血球」について説明しましょう。

 体内に侵入してきた細菌、ウイルスなど有害物質を取り込み(貪食作用)、私たちの体を守る重要な働きをする成分が白血球です。

 もう少し詳しく説明すると白血球には①顆粒球②単球③リンパ球の3種類があります。さらに①の顆粒球は、特殊な色素を入れたときに染まる色によって、(a)好中球(b)好酸球(c)好塩基球の3種類に分かれます。

 リンパ球にも機能が異なるTリンパ球(病原体に対し、自ら抵抗して体を防御)とBリンパ球(病原体の侵入を防ぐため抗体を作る)があります。

 平面が直径6〜30マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリ)の白血球は、正常血液の場合、1マイクロリットル中、3500〜9000個あります。

 これら白血球は体を守るための物凄い即戦力であり、好中球は細菌に向かって「遊走」(走化性)、「貪食」、「殺菌」し、好酸球は、大き過ぎて貪食できない異物(寄生虫など)に、傷害を与えてアレルギー反応を引き起こす機能を持っています。さしあたり白血球は、血中を24時間パトロールする警察官といったところでしょうか。

 血小板は、正常血液1マイクロリットル当たり15〜40万個あります。血小板の大事な役割は、血管が傷つくと、急いでそこに集まり(凝集)、破綻した場所を塞いで出血を防ぎます。例えば、手にかすり傷ができて出血しても、血が自然に止まった経験があると思います。これは主に血小板の働きによるものです。

 血液はこの血小板のほか赤血球、白血球と、それに血漿(プラズマ)から構成されていますが、水分が90%という血漿はどんな働きをするでしょうか。

 透明な液体である血漿に含有する物質は、各種タンパク質、ブドウ糖、脂質、金属イオン、電解質、ホルモン、ビタミンなどです。その中で、とくに重要なタンパク成分が「アルブミン」(浸透圧維持や物質の運搬を果たす)、それに「免疫グロブリン」(病原体などに抵抗する抗体として体を守る)です。

 また、多種の「血液凝固因子」(出血を止める大切なタンパク質)などのタンパク質も重要です。

 ちなみに、主に肝臓で作られている「アルブミン」の基準範囲は4・0g/デシリットル以上ですが、これが低下しますと浮腫が生じます。栄養失調や肝臓機能などが侵されていることなどが疑われてきます。

(東丸貴信/東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授)