「消えゆく昭和」「もうクルクルできない」――。発売開始から70年、パッケージをリニューアルすることになった「ノザキのコンビーフ」。チマタには惜別の声があふれている。

 食料品取引を手掛ける「川商フーズ」は15日、「ノザキのコンビーフ」のパッケージを刷新すると発表。付属の「巻き取り鍵」で缶の側面をクルクルしながら開封する「枕缶」は近い将来、手に入らなくなる。

 ネット上では、ドラマ「傷だらけの天使」でショーケンがコンビーフ缶の“フタ”を開け、直接かぶりつくシーンとともに「これができなくなるのか……」と落胆する声もチラホラ。なぜ“クルクル缶”が消えるのか。川商フーズに聞いた。

「タイの工場で枕缶を製造する機械をメンテナンスしてきたのですが、老朽化により製造ラインが維持できなくなりました。そこで、設備維持に投資するよりも、リニューアルに舵(かじ)を切ることになったのです」(食品流通部担当者)

 新たなパッケージでは、底ブタにシールを採用。開けやすさを追求した。気密性に優れており、賞味期限は常温保存3年から6カ月延びたという。内容量は使い切りやすさを考えて、100グラムから80グラムに減量。3月16日から395円(税抜き)で販売する。

「枕缶の製造は昨年末に終わっているので在庫がなくなり次第、終了です。しかし、弊社が輸入・販売している『ウルグアイ産コンビーフ』缶(340グラム)もクルクルできるタイプ。『ノザキのコンビーフ』とは品質は異なりますが、代わりにクルクルしていただけたらと思います」(前出の担当者)

 今のところ枕缶復活の予定はないという。別れの気持ちを込めて、今晩の食卓におひとついかが。