暖冬による深刻な雪不足にあえぐ全国のスキー場。2月に入ってようやく本州山沿いにまとまった雪が降り、ほっと一息の経営者もいるだろう。

 そうなると居ても立っても居られなくなるのがスキーヤーだ。週末どの雪山に行こうか……今からワクワクしている人も多いのでは。

 そんな今シーズンのゲレンデで注目を集めているのが「Snowfeet(スノーフィート)」だ。約2年前に東欧のチェコで生まれた新しいウインタースポーツで、スノーブーツやスキー靴に装着するだけで、雪原を“スケート感覚”で滑ることができるという。

 日本では昨年12月に民間団体「スノーフィート・ジャパン」が発足し、普及に励んでいる。利用人口はわずか1000人ほど。生まれたてホヤホヤの新スポーツに日刊ゲンダイの40代記者が挑戦してきた。

 場所は神奈川県の某室内スキー場。利用客を対象にした無料体験会に参加した。教えてくれたのはスノーフィート・ジャパン代表の齋藤浩喜さん。ちなみに記者はスキー初心者だけど大丈夫?

「大丈夫です。スキーやスノボより小さくて軽く扱いやすいので、入門編にはもってこいなんですよ」

 まずはお手本。スキーやスノボならとりあえずリフトに乗って頂上へ……となるところだが、このスノーフィートは板の横にエッジ、かかとにブレーキの溝があるので、そのまま走ってゲレンデを登ることができる。そして踵を返して颯爽と滑降。見た目は靴を履いているだけなのに、スキーのように右へ左へと華麗にスラロームを切る姿は不思議な光景だ。

 続いて記者も挑戦。両板の上に足を載せ、ビンディングと呼ばれる金具で固定する。ここまではスノボと同じ。しかしガ然軽い。スケート靴のような不安定さもない。平らな雪面なら普通のスノーブーツと変わらないくらいだ。

 いざ、斜面へ。足を逆八の字にして駆け上がる。スイスイ登れて快調。そして振り向きざまに直滑降。滑った! 板が短いからスピードが出過ぎないので恐怖心を感じない。確かに初心者でもイケる。

 今回の体験会に参加したスキー歴30年以上の39歳男性は、「以前にスキー場で見かけてやってみたいなと。フィンスキーより小回りが効いて軽快。カバンの中に入る小ささもいいですね」と絶賛。スキーと両刀使いで楽しみたいそうだ。

 回転やジャンプなどトリッキーなワザも繰り出せそうだが、「始まったばかりなので、技や競技についてはこれから」(齋藤さん)とのこと。滑れるスキー場についても現在確認中で「7割がたOKをもらっている」という。

 春はまだ先。噂の新スポーツで冬を楽しんでみては。