「はたして参加する人はいるのだろうか」――。海外メディアに“ミニ武漢”と揶揄されているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号。とうとう、コロナウイルスの感染者が200人を突破してしまった。

 その「ダイヤモンド・プリンセス」号が、GW期間中のクルーズツアーへの参加を大々的に募集し、話題になっている。私鉄車内に張られた広告を見て、ビックリした乗客も多いのではないか。

 参加を募っているのは、5月5日に横浜を出発する6日間のショートクルーズ。関門海峡、釜山、佐世保に寄港し、横浜に戻ってくるコースだ。料金は2人1室利用、1人9万8000円となっている。

「ダイヤモンド・プリンセス」号は、人気の豪華客船だ。普段なら申し込みが殺到してもおかしくない。しかし、コロナウイルスの感染者が続出しているのに、参加者が集まるのか。

 クルーズ運航会社のカーニバル・ジャパンの担当者はこう言う。

「3月9日までのクルーズプランは中止することが決まっています。しかし、5月5日発のクルーズは運航中止の対象になっていません。5月5日発のプランに申し込みがあるのか、キャンセルがあったかについては、公表していません」

 どうやら、いまのところ、予定通り出航する方針のようだ。

 しかし、クルーズ船は、予約キャンセルが続出している。ここ数年、人気が高まったクルーズツアーは、下火になってしまうのか。

 旅行ジャーナリストの渡辺輝乃さんはこう言う。

「欧米のクルーズ人気は、非常に根強いです。これまでもクルーズ船は、船内でノロウイルスが発生するなど、何度も病気を蔓延させています。それでも人気を博している。一度、乗船すると病みつきになるリピーターが多いからです。日本人は神経質なので、人気が戻るまで1年程度かかるかも知れない。でも、好きな人は、秋には乗りはじめていると思います」

 クルーズ船に客が戻るかどうかは、コロナウイルス禍が早く終息するかどうかにかかっている。