【低金利時代の生き残りマネー術】#60

 新型コロナウイルスにより街から人が消えたゴースト現象は、将来の日本を見ているようです。人口減少で買い物も減り、多くの店は必要なくなります。

「予定通り東京五輪が開催されて、少し経済が回復したとしても、借金を返せば終わりです。利益は残りません」と日本料理店を始めたばかりの葛城武郎さん(仮名・67歳)は嘆きます。五輪が延期されたら、場合によっては倒産するかもしれません。

 高齢者が人口の3分の1になる5年後からゴースト化は進みます。今回のような新型のウイルスが発生すれば、高齢者が増加した分だけ死亡者も増え、災害が起きれば、車椅子や足腰が悪い高齢者は逃げ遅れます。

 トイレットペーパーの買い出しも遅れ、ネットスーパーは品不足です。不便な生活を強いられます。

 高齢者になっていく私も他人事ではありません。給料が増えず非正社員が増加し続けている不安定な時代の災害は、さらに追い打ちをかけます。こんな時こそ、もう一度倹約を思い出してみましょう。

■水やゴミの扱い方で倹約

 20年以上前、私は中国に滞在していました。コップを1週間洗わず使い続け、屋台で食事を続けていたので不潔な状況でも平気になり、免疫力がつきました。

 最近、英国人の知人が新聞広告を見せながら「日本のような温水洗浄便座は100万円以上の高級品で、自浄作用が減る気がするし高いから使わない」と言います。

 水が最も大事だと感じた私は、普段からペットボトル(2リットル入り)10本にお風呂の残り湯(水)をためています。ベランダにはバケツを置き、たまった雨水を植物や掃除の際に使用します。蛇口からは少量しか出ないように工夫しています。

 水道代の2人以上の世帯の全国平均は5112円(2020年1月)ですが、トイレと風呂で6割を占めているので、これだけでも月800円は節約できます。

 ゴミが増えるとゴミ袋代もかかります。スーパーのレジ袋も有料になるし、ゴミ捨ても厄介です。ゴミをできるだけ少なくするため野菜の皮やヘタを小さく砕いてスープにするなど質素な料理もいいでしょう。

 小中学校は臨時休校が続き、そのまま春休みに入ったところもたくさんあります。いつもの春休みの感覚で飲食代や本代、玩具代など細かいお金を使っていると、休みが長期間になった分だけ出費も増えます。

 子供用の勉強ドリルも、パソコンで検索して印刷すればインク代だけで済みます。問題を親が作成すればインク代も省けます。細かい出費も工夫して倹約を楽しんでみましょう。

(柏木理佳/生活経済ジャーナリスト)