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「臨時休校に続き、本当の春休み……。いよいよ何もすることがないらしく、一日中ずっと家にいます。たまに近所の友達と家の前で遊んでいますが、ほとんど家でゲームするかユーチューブを見るかの毎日です」

 こうため息をつくのは小学校5年生の子供を育てる30代後半のAさん。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が一斉休校を要請してから約1カ月。ようやく4月から学校再開のめどがついたが、子を持つ親は疲弊している。兵庫県神戸市で子育て中の親に悩みを聞いた。

「我が家の子供もほっておけば、一日、パジャマで生活するなんてざら。私が仕事から帰ってくると、常にパジャマ姿でソファに寝っ転がってテレビを見ています」(小学校2年生の子供がいる40代前半のBさん)

「体力が有り余って、夜更かしもするし、運動不足でますます体力が低下しますよ」(小学校3年生と6年生の子供がいる30代前半のCさん)

 2019年のスポーツ庁の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、小学校、中学校ともに体力が低下したという。特に、男子の低下が著しく、中でも、小学校男子は08年に調査を開始して以降、最低の数値となったという。

 さて、体力を持て余している子供たちの運動不足を解決するためには、どうしたらいいのだろうか。

■電車に乗りさまよう親子も

「どこかへ連れ出そうとしていますが、どこもかしこも休業、休園です。仕方なくこの時期ですが、電車が好きなので、電車であてもなくさまよったりしています」(小学校1年生の子供を持つ20代後半の母親)

 さらに高齢者からは、こんな悲鳴が聞こえてきた。

「両親2人とも仕事が休めず、結局、祖母である私が小学校2年生と4年生の孫2人を、ほぼ毎日見ています。たまに会うからかわいいのであって、毎日、世話をしなければならないとなると正直、負担と苦痛でしかありません」(60代後半の祖母)

「家で体操のビデオを見せて、運動不足を解消させています。マンション住まいなので、いつクレームがくるか心配ですが仕方ありません」(小学校6年生の子供を持つ父親)

 何か解決の糸口はないか調べてみると、オンラインでヨガやストレッチ、筋トレなど体操に関する動画を無料公開しているサイトがたくさんある。これなら運動不足解消にもなり、ゲームやユーチューブに没頭するよりはましだ。

■キャンプ場や植物園を活用

 穴場はキャンプ場や植物園、動物園といった屋外が中心の施設だ。キャンプ場は無料の場所が多く、植物園や動物園も自治体が運営しているものが多く、1000円以下の施設がほとんど。

 また、学習塾など民間企業が率先して外遊びに連れだしたり、イベントを催したりと工夫をしてくれているが、それも天気に左右されて限界がある。4月の学校再開を待ちわびている保護者がほとんどだろう。

 (ジャーナリスト・中西美穂)