緊急事態宣言が5月31日まで延長され、「一体いつまでテレワークが続くのか」とため息をつくのは、メーカーに勤める直樹さん(41=仮名)。

 テレワークになって、確かに人間関係や通勤のストレスは減った。

「無駄な会議も減りましたが、やはり必要な打ち合わせもあるし、職場で顔を突き合わせている方が報・連・相もしやすいのは確かです。それに、ウチはまだ子どもが小さいので、ずっと静かにしていられないし、正直、自宅では仕事に集中できません」と直樹さん。

 生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏は「(大学の)オンライン授業のために仕事部屋を借りようと不動産屋を訪ねたら、家賃3万円ほどの賃貸物件がどんどん埋まっていっていると言われました」と、こう続ける。

「借りているのは、行き場を失ったネットカフェ難民だけじゃなくて、自宅でのテレワークでは仕事がはかどらない、という人も多いそうです。重要なテレビ会議の後ろで、休校中の小さな子どもたちが騒いだり走り回っているようでは、仕事にならないですからね」

 人事評価クラウドで企業の働き方改革を支援する「あしたのチーム」が4月20日に発表したテレワークに関する調査によると、テレワークで管理職が部下に関して不安を感じることの1位は「生産性が下がっているのではないか」で48.0%。

 一方、部下が不安・不便を感じることの1位は「オフィスより仕事がはかどらないこと」で38.7%だ。ちなみに2位は「上司・同僚・部下に相談しにくいこと」(28.7%)。

 テレワークは性格的に向き・不向きもあるし、巣ごもり生活にだって限界はある。

「私は知り合いに分譲マンションの空き室を貸してもらえることになりましたが、経済的に仕事部屋を借りるのが難しいという人は大変だと思いますね」(前出の柏木氏)

 IT関連企業に勤める和也さん(38=仮名)は「知り合いの飲食店が休業中なので、1時間1000円で借りて、そこに部下を呼んで一緒に仕事をすることもあります。もちろん“3密”は避けていますが、テレビ会議では正直、身が入りませんね」と明かす。

 テレワークの長期化で働き方も変わっていっているようだ。