【カンタン貯蓄 目標3年で300万円!】

 貯蓄関連の取材で思うことは、中高年や高齢者世代よりも若い世代のほうが将来に不安を抱えている人が多いということ。そんな影響もあってか、貯蓄に対する考え方が実にしっかりしていることに驚かされる。

 生活を楽しもう、豊かさを求めようとすればお金が必要で、逆に貯蓄がしにくい。しかし、若い世代は、その両方を楽しんでいる。結論を急げば、彼らは「1つ我慢の生活」を送っている。具体的に見ていこう。

 例えば、彼らが好んで飲んでいるスターバックスのコーヒー。

「毎日、あるいは週に2度、3度と足を運んでいましたが、今は週に1回です。これだけで、毎週2000〜3000円の節約になりました」(20代男性・IT関連勤務)

 ラーメン店巡りが趣味という30代男性(メーカー勤務)は、平日と週末を問わず食べ歩きしていたが、これを月に1度に減らした。

「ラーメンの食べ歩きを始めて8年くらいです。月1回に減らした当初は苦行でしたが、毎月の貯蓄額を3万円前後増やすことができました」

 年に4回、季節の変わり目前に、洋服を買っていた20代女性(金融関連勤務)は、洋服買いを年に1〜2回に減らした。

「メーカーの通販サイトのセールなどをよく利用します。例えば、夏物もシーズン本番前に安くなりますし、前シーズンの春物や秋冬物も安くなっているケースもあり重宝しています。前シーズン物といっても流行遅れになっているわけではなく、次のシーズンでも十分に着られます。これを知ったことで、安くまとめ買いができて、買い物の回数を減らせました」

 この女性は、大好きなコンビニスイーツも、頻繁な購入から週1回にしたという。

「1つ我慢の生活」は他にもある。例えば、夜の飲食は月1回。ランチや夕飯時の外食は週1回に減らして弁当持参や自炊にする。スマホの有料アプリを1つ、2つ減らす。新型コロナウイルスの影響で行きづらくなったが、友人たちとのカラオケは1回我慢するといったケースもあった。

 いかがだろう。若い世代の「1つ我慢の生活」は、貯蓄生活に極めて有効なスタイルである。

(経済ジャーナリスト・山下知志)