【10歳若く見えるカジュアルの極意】

 梅雨真っただ中だが、レインコートを着ることがあるだろうか? 会社員時代はスーツの上から羽織る薄手のレインコートをお持ちだったと思うが、いまさらそんなものは着ない人が多いのでは。そもそも日本は梅雨時も秋の長雨時も、気温や湿気が高い。雨に濡れることよりも、通気性を考えて服を選ばないと、蒸れるわ、暑いわで不快なことこの上ないのだ。欧米では雨の日にマッキントッシュコートのような、布地でゴムをサンドイッチした防水布のレインコートでも、気温も湿度も低いため衣服内が蒸れず、濡れた服でもすぐに乾くのである。高温多湿なアジア圏では、通気性ゼロのゴム引きコートは、まったくもって「我慢大会」か「罰ゲーム」以外のなにものでもない。

■レインウエアはスポーツウエアから選ぶ

 ではレインコートを着なければ雨の日は黙って濡れて過ごすのかといえば、そうではない。高温多湿な日本の梅雨にぴったりのレインウエアはスポーツ用品店で探すのだ。登山やキャンプなどで着るアウトドアウエアや、ゴルフウエアを揃える大型スポーツ用品店には、レインコートに代わる雨の日に最適なウエアや防水シューズが豊富に揃っている。

 たとえばナイロンやポリエステルのフィールドコートは、撥水性があるため雨粒が表面を転がり落ち、帰宅したら玄関先で振り払うだけ。タオルで拭き取る必要がない。「ゴアテックス」と表示されたウインドブレーカーなら表面が雨に濡れても中に染み込まず、湿気を含んだ衣服内の空気を外に発散するため体が冷えることもない。

 スポーツジムで着るトレーニングウエアのコーナーにも優れモノがある。防水、撥水、通気性とともに、吸汗・速乾性のある機能性素材ウエアは、雨や汗を吸収し素早く乾かしてくれるので、濡れたシャツで冷えることもない。そのうえデザイン面も、アクティブで動きやすく、若々しく見える。スポーツウエアなんぞ、運動とは無縁のシニア層には用がないと思われているかもしれないが、意外や日常着としてもオススメできる。

(池田保行/ファッションエディター&ライター)