【カンタン貯蓄 目標3年で300万円!】

 家計には、食費、日用品費、外食費、水道光熱費、子供の塾や習い事、教材費など毎月さまざまな支出がある。これらの支出を費目ごとに、1カ月分を袋分けしてやりくりする管理手法がある。

 翌月の家計支出を費目ごとに小分けし、予算化することは、使い過ぎを防ぎ、予算内に支出を抑えるので節約効果が大きいメリットがある。

 しかし、袋分け管理にはデメリットもある。

「費目をたくさんつくってしまうと、逆に管理することが大変になってしまいます。例えば、食費と日用品費を分けたとして、同じスーパーで食料品も日用品も一緒に買うことがほとんど。おつりは同じ財布に入れてしまうので、後でそれぞれの袋に小銭を入れるのは面倒です。また、キャッシュレスで支払った場合はどうするといった悩みも出てきます」(小谷絵美さん・主婦・36歳)

 費目を細かく分けすぎると、かえって家計管理が難しくなってしまう。キャッシュレスで支払ったら、その金額分を引き落とし口座に戻すという手間がかかる。最初はいいが、だんだん面倒になって、袋分け管理そのものをやめてしまうことになる。

「しっかり家計管理しようとして、予算を切り詰めすぎて、結局、予算オーバーしてしまうこともあります。予算設定が厳しすぎると袋分け管理は失敗します」(小谷絵美さん)

 また、水道光熱費をはじめ家計のさまざまな支払いは、口座振替がほとんどだ。袋分け管理にするために、支払用紙での支払いにした場合はどうか。万が一、支払期限を10日以上過ぎてしまった場合は、1日当たり約0・03%の延滞利息がかかることになる。

 NTTでは、支払用紙の発行手数料と支払時の収納手数料で、合わせて150円の費用が通信料金に上乗せされている。もちろん、支払いが期限を過ぎると、1日当たり0・04%の延滞利息がかかる。

「口座振替ができるものは袋分け管理はしないで、家計簿できちんと管理しています。それ以外の現金での支払いについて、わが家では、固定費と変動費の2種類に袋を分けて管理しています」(小谷絵美さん)

 家計を袋分け管理するときの落とし穴には、十分に気をつけたい。

(経済ジャーナリスト・山下知志)