二刀流に復帰するエンゼルス・大谷翔平(25)にとって、サイン盗みでケチをつけた同地区のライバルは今季も手ごわい相手となりそうだ。

 米大リーグ機構は13日(日本時間14日)、アストロズのルノーGM、ヒンチ監督に今季終了までの職務停止処分を科し、球団には最高額500万ドル(約5億5000万円)の罰金の他、今年と来年のドラフト1、2巡目指名権を剥奪した。アストロズは即日、GM、監督の2人を解任し、代行監督として昨季までベンチコーチを務めていたジョー・エスパーダ氏(44)が就任した。

 過去3年で2回ワールドシリーズに進出しているアストロズは投打に一流選手が揃い、若手の逸材も豊富。不正行為のリスクを負わなくても、相手と互角以上に戦える戦力を有していた。

 このオフは昨季20勝(5敗)右腕のコール(現ヤンキース)、同14勝(6敗)左腕マイリー(現レッズ)の2人がFA移籍したとはいえ、サイ・ヤング賞受賞経験のあるバーランダー(同21勝6敗)、グリンキー(同18勝5敗)は健在。野手の顔ぶれもほとんど変わらないだけに、今季も優勝を狙える戦力が揃う。

 さらに大谷にとっては、新たに指揮官に就任したエスパーダ氏は厄介な存在になりそうだ。

 ヒンチ前監督の参謀格だった同氏は、マイナーのコーチを務めていた頃から指導者として高く評価され、このオフにはカブスら3球団が新監督候補に挙げていた。他球団で三塁ベースコーチを務めた際には、コーチスボックスから相手投手の癖を盗むことにたけていた。

 昨季のエンゼルスはアストロズに対して5勝14敗と大きく負け越し、同地区ではマリナーズ(1勝18敗)に次いで多い白星を献上した。不祥事で揺れたからといって、アストロズの戦力がダウンしたわけではない。大谷が引き続き警戒すべき相手なのは言うまでもない。