12日、室内練習場で今キャンプ2度目の非公開練習を行った。報道陣をシャットアウトし、サインプレーを確認。外野手の亀井善行(37)、陽岱鋼(33)がともに一塁に入り、内野のサインプレーに加わったという。

 原監督がこう言った。

「亀井という選手は、1番も3番も5番も打てる貴重な選手。その中で外野、内野ができるのは非常に大きい。体も若いしね、モチベーションも失っていない。ありがたい存在だね」

 外野は中堅に丸、右翼には新外国人のパーラが入る見込み。残る左翼の1枠をめぐり陽や石川らがしのぎを削る構図となっている。チーム関係者がこう言った。

「首脳陣は外野の1枠を亀井や陽ではなく、若手を競わせたいのが本音。今のところ石川(26)が目立っているものの、一軍スタートだった期待の重信(26)を筆頭に、松原(25)、加藤(20)、育成の八百板(23)らが紅白戦3試合の結果などから、早々とファーム行きを命じられた。結局、開幕左翼のスタメンは亀井でしょう。脅かすイキのいい若手が出てこないんですから」

 ここ数年、亀井は常にレギュラー争いの枠の外からキャンプイン。にもかかわらず、オープン戦を経るごとに存在感を増し、結局、開幕スタメンの座を勝ち取っている。134試合に出場した2009年以降、スーパーサブ的なイメージが強いものの、実は開幕スタメンは、09年から19年までの11年間で、9度を数えている。

 レギュラーが決まっていない一塁も無難にこなす。そんなユーティリティー性を買われ、今季の年俸は1億1000万円。「困ったときのカメ頼み」という原監督の“精神安定剤”として、今季も存在感を増す一方だが、それは若手・中堅が伸び悩んでいることの裏返し。チームとしては喜んでばかりはいられない。