今月2日に右肘のトミー・ジョン手術を受けた巨人のドラフト1位ルーキー堀田賢慎(18=青森山田)がギプスを外し、リハビリを開始していることが、29日までに分かった。

 入団早々の1月の新人合同自主トレで右肘の痛みを訴えて手術。同2位入団の太田龍(21=JR東日本)も同時期にコンディション不良を訴えて出遅れたことで、巨人の新人は12球団で唯一、オープン戦出場なしに終わっていた。

 チーム関係者がこう言った。

「今年の新人2人に限らず、最近の巨人の新人は、吉川尚や畠のように、入ってすぐに故障が発覚して長期離脱というケースが多い。さらにオープン戦で他球団の新人の活躍が目立ったことも原監督の怒りを増幅させた。その結果、監督と蜜月関係だったはずの長谷川スカウト部長が責任を取って異動になる事態につながった。堀田にとって長谷川部長は、1位で指名してくれた恩人。自身の故障が引き金となってスカウト部長職を追われたような格好なので、心を痛めているはずです」

 過去の例から、実戦復帰までは1年程度の時間を要する。今年中の復帰は絶望的となったが、しっかりとリハビリをすれば、復帰後は手術前より球威アップなどの効果が見込まれる。なんといっても、巨人のスカウトが「甲子園に出ていないから中央球界では無名ですが、実力は佐々木(ロッテ)、奥川(ヤクルト)級。ひいき目なしにこれは間違いない」と惚れ込む潜在能力の持ち主だ。

■2年目にブレーク

 ドラ1入団の高卒投手は、2年目にブレークを果たすことが多い。巨人では桑田真澄が15勝(6敗)、新人時代に一軍登板なしだった槙原寛己が12勝(9敗)。他球団では、ダルビッシュ有(日本ハム)が12勝(5敗)、涌井秀章(西武)が12勝(8敗)、大谷翔平(日本ハム)が11勝(4敗)、前田健太(広島)が9勝(2敗)。松井裕樹(楽天)は33セーブを挙げている。

「無理はさせませんが、まだ10代なので回復は早いかもしれません。故障さえ治れば、早ければ来年にも出てくる可能性を秘めています」と前出のスカウトは太鼓判を押す。

 来年は原監督の3年契約最終年。ドラ1右腕はチームの救世主となり、指揮官を見返したい。