エンゼルス・大谷翔平(25)は今季、疑心暗鬼のマウンドを強いられそうだ。

 サイン盗みをしていたアストロズの監督、GMはその責任を問われて解任されたが、肝心の選手は残っているからだ。全米の批判を浴びたアストロズは、開幕後も疑惑の目を向けられるだろうし、それでものぞきをやるとは考えにくい。

 しかし、対戦相手が不信感を抱くのは当然。大谷はアストロズ戦に登板する際には、相手ベンチや外野スタンドにまで気を配るに違いない。同地区のライバルとの対戦では余計な神経を使うのは必至だが、それも今季限りの辛抱だ。

■今オフ主力がFA

 今季終了後、アストロズの主力打者はFAになる。リードオフマンで、昨季39本塁打のスプリンガー、出塁率が高く(昨季・383)、守備シフトの逆を突く打撃に定評のあるブラントリーに加え、昨季104打点のグリエル、同14本塁打のレディックのレギュラー4人がチームを離れるとみられる。中でもスプリンガー、グリエルの2人はサイン盗みの恩恵を受けていたといわれるだけに、昨季まで痛い目に遭わされてきた同地区のライバル球団にとっては朗報である。

 大谷は渡米1年目の2018年、アストロズ戦2試合(計7回3分の2)に登板し、0勝1敗、防御率7・04。右肘靱帯の再生治療から復帰した9月3日の試合では、スプリンガーに2ランを許し、わずか2回3分の1でKOされた。万全の状態ではない上に、球種までバレていたとすれば納得か。

 アストロズのサイン盗みについて大谷は「入った時からずっと言われていた。癖もそうですが、そういうことに関してはブロックサインなど、対策をきっちりしようと言っていた」と明かした。

 今季も対策は抜かりなく。