折からのコロナ禍によって、史上初の中止に見舞われたのが今春のセンバツ高校野球。日刊ゲンダイはセンバツ用に作成されたあるプロ球団の有力選手リストを入手した。

 全国に散らばった各地区の担当スカウトは高校生、大学生、社会人、BCリーグの選手を追い掛け、これはと思う有力選手をピックアップ。2月のキャンプ中に開かれるスカウト会議で、球団にリストを提出する。

 一覧表は、膨大なリストの中から球団がセンバツに出場する選手だけを拾い上げたものだ。春先に解禁された練習試合の結果や、地元の評判などを耳にした地区担当のスカウトが、大会前日の会議で選手の名前を追加するケースもあるとはいえ、甲子園に集まるスカウトはおおむねこのリストを基に選手の実力を見極める。リストに載った選手は本当にプロでやっていくだけの力があるか、あるいはリストに載っていない選手の中に拾いモノはいないか。連日、ネット裏からチェックするのだ。

 春に続いて夏の甲子園大会が行われるかどうかも定かじゃないが夏も出てくるようなら選手の力は本物だろうし、中止になったとしても秋のドラフト用に名前を覚えておいて損はない。投手に続き、今回は野手を紹介する――。

井上(花咲徳栄)は新チーム結成以来16発

 まずは上位指名の可能性がある候補から。

 来田(明石商)は「絶対的1番打者」として1年夏から幻に終わった今センバツも含め、“4季連続”甲子園出場の外野手。三拍子揃った安打製造機で、新チーム結成以来(以後=同)、打率5割、9本塁打と打ちまくった。

 井上(花咲徳栄)は参加校中トップの同16発とアーチを量産。高校通算では47本塁打を放っている。

 パワーでは西川(東海大相模)も負けていない。同11発、通算53発の長打力が武器。通算44発の山村(東海大相模)との大砲コンビは揃ってドラフト候補だ。

 北から見ていくと、入江(仙台育英)はグラブさばきが柔らかい185センチの大型遊撃手。送球の速さと正確さには定評がある。中山(中京大中京)も昨秋の公式戦19試合で1失策と鉄壁の守備力を誇る遊撃手だ。打っては19試合で33打点をマークした。

内山(星稜)は「打てる捕手」として注目

 内山(星稜)は1年夏から甲子園で中軸を務めたスラッガー。昨夏まで遊撃手だったが、今年は「打てる捕手」として注目される。

 関本(履正社)も同.453をマークした強打の捕手だ。全国制覇した昨夏も3番を任された小深田(履正社)は参加校の中で打率トップの同.557。

 中学まで遊撃手だった細川(智弁和歌山)は昨夏の甲子園に「2番・中堅」として3試合で14打数6安打。打撃センスは折り紙つきだ。昨秋の公式戦後、外野から遊撃へ“復帰”を果たした。