2位阪神に11・5ゲーム差をつけて優勝マジックを28としている巨人。リーグ連覇は確実だが、オフもバラ色かといえば、そうではないようだ。

■「13、14人…迷ったら切る」

 巨人の大塚淳弘球団副代表はこれまで「(支配下登録の)スタートを63、64人にしたい。(ドラフトで)最低5人はいきたいから、64人にするには10人を外すか育成に持っていく」としていた。それが先日、「今までは(選手を)残していたが、迷ったら切る。(ドラフトの)本指名は6人の予定で、13、14人を切るか育成に戻さないといけない」と前言撤回、リストラの人数を増やしたことを明かしたのだ。

 コロナ禍の影響で120試合に減少した今季は、開幕から無観客、上限5000人での開催が続いた。入場料収入などが大幅に減少し、球団経営はどこも苦しい。巨人の場合、動画配信サービスのDAZNから他球団より高い年間20億円とされる放映権料が見込めるなど、まだ恵まれている方だ。それでも「今年は大盤振る舞いとはいかないでしょう」と、さる球界関係者がこう指摘する。

■査定はシビア

「よく金満といわれるけど、最近の巨人は昔のように青天井ではありません。今年はこんな状況だし、なおさらです。前年より成績が落ちている年俸5億円の坂本、4億5000万円の丸は、複数年契約のため、年俸据え置き。二軍生活が続く陽にしても、年俸3億円の5年契約が来年まで残っている。日本球界最高額の6億5000万円の菅野がポスティングを使ってメジャー挑戦すれば、その分の年俸は浮くとはいえ、収まらないコロナ禍の状況や相手があることだけに、現段階では不透明。高給取りの選手たちで年俸が削減できなければ、それ以外の選手の査定はシビアにならざるを得ない」

 高卒2年目で7勝(4敗)を挙げ、チームを牽引している年俸650万円の戸郷あたりは大幅に上がるだろう。それでも、全体的に年俸は抑え気味になりそうだという。

 昨オフ、巨人はFA宣言した美馬(ロッテ)、鈴木(楽天)の獲得に失敗。このオフは山田哲(ヤクルト)、大野雄(中日)、小川(ヤクルト)といった大物が権利を行使する可能性があり、負けられない戦いが控えている。

「特に年俸5億円の山田哲の争奪戦には、多額のカネが必要になります。2年連続MVPだった広島・丸をFAで獲得した時は5年総額25億5000万円。山田哲には少なくても丸以上の年俸6億円の5年以上で、総額は35億円級になる見込み。マネーゲームになれば、もっと跳ね上がる可能性もある。さらに年俸1億2000万円の大野雄、もしくは9000万円の小川を獲得するにしても、複数年を結ぶため、総額40億〜50億円が必要になるとみられています」(前出の関係者)

 選手のクビ切り、年俸削減……。ぶっちぎりでリーグ優勝を果たしても、バラ色どころか嵐のオフになりそうだ。