メジャーが海外FAを取得したロッテの澤村拓一(32)に注目しているという。

 以前は巨人の抑えとして活躍したものの、ここ2年はパッとしなかった。それがシーズン中、トレードでロッテに移籍するなり勝ちパターンの中継ぎに定着した。

■落差の大きいフォーク

 ストレートの球速は155〜156キロ。145キロ以上の落差の大きいフォークも投げる。

 最近のメジャーはリリーフ投手を重要視している。ワールドシリーズを見れば一目瞭然。160キロ以上のスピードボールを投げる救援投手がゴロゴロいる。10億円以上の年俸を手にする中継ぎ投手も珍しくない。

 澤村の潜在能力の高さが評価されているのは事実だ。実際、3年ほど前まではネット裏で澤村の投球を見守る米国人スカウトの姿もあった。

 とはいえ、潜在能力の高さと、メジャーで結果を残すことは必ずしもイコールではない。

 いい例が、山口俊(33=ブルージェイズ)や菊池雄星(29=マリナーズ)だ。

 菊池は昨年、今年と防御率5点台。山口は今季2勝4敗、防御率8・06でプレーオフのメンバーから外れた。

■精神面のモロさ

 菊池は打ち込まれてうなだれたり、腕の位置を気にしたりしてマウンド上でクビをひねるしぐさが目立つ。山口はピンチになると汗が滝のように噴き出す。窮地に立たされると、打たれたらどうしようと気持ちが守りに入ってしまう。何が何でも抑えてやると相手に立ち向かっていく気持ちが希薄だから、腕が縮こまったりして本来のパフォーマンスを発揮することができない。潜在能力は高くても、精神面のモロさが影響して思うような成績を残せないのだ。

 日本にいる情報提供者によれば、澤村は山口と似たタイプだという。ピンチになると、マウンド上でどこか落ち着かなくなる。2人とも普段はいたって好人物なのに、酒が入った上でのトラブルを起こしたところまでソックリだと聞いた。

 山口のメジャー志向が明らかになったのはシーズン終盤だった。ブルージェイズを含むメジャー球団に性格面の突っ込んだ調査をする余裕があったとは思えない。

 今年の澤村も同じような状況にある。折からのコロナ禍で今季、わざわざ日本に行って調査した米国人スカウトは、わたしが知る限りいない。つまりクロスチェックができていないのだ。以前からメジャー志向の強かった菅野(巨人)などは性格面の調査も済ませているだろうが、各球団は一躍、脚光を浴びた澤村の性格や能力を果たしてどこまで正確に把握できるか。わたしはすでに「大化けする可能性はゼロではないが、性格に難がある。他球団とマネーゲームをする必要はない」という趣旨のリポートを球団に送っている。

(メジャーリーグ覆面スカウト)