人気の屋形船だが、新型コロナウイルス肺炎の感染リスクがある。近年は総トン数で20トン〜40トン、全長20メートル〜30メートル前後で乗客数は80〜100人が主流だ。

人気の上昇で総トン数約50トン、乗客数140人以上の大型船も出現している。共通するのは船の前方から大部分は客室で占められ、操船や調理室、トイレ、手洗いなどは船尾に集中している点だ。

客室の大半はお座敷で空間は狭く、着座時には隣席と身体が接触するほど距離。従業員らが客席間を縫うように給仕する。窓はアルミサッシで航行中は転落防止対策などのため、窓を閉めてエアコンで室温調整をしており、特に冬場は換気十分とは言えない。

トイレや手洗いは1〜2カ所という船が多く、通路幅は大人1人が通れる程度で、すれ違い時には身体が触れ合う状態になる。乗合船では至近距離で不特定多数と「濃厚接触」する時間が多く、宴会のカラオケではマスク着用なしで熱唱を繰り返すことになり、飛沫(ひまつ)感染するリスクはさらに高まる。