東日本大震災被災3県(宮城、岩手、福島)での東京オリンピック(五輪)聖火展示が25日、福島県いわき市で予定通り終了した。

「復興の火」としての展示は聖火が到着した20日に宮城県石巻市から開始。最終日の会場となったいわき市のアクアマリンパークには3600人が訪れた。

午後2時半から来賓あいさつが行われ、午後3〜5時まで「復興の火」の展示が行われたが、会場では新型コロナウイルス感染拡大防止策が徹底された。来場者は1メートル間隔で並び、観賞前は設置されたアルコール消毒液で手を消毒。聖火前での観賞や記念撮影は15秒と決められた。開催延期と聖火リレーの中止が決まり、聖火は今後いつ再び見られるか分からないとあって、平日にもかかわらず、行列は最後まで途絶えることはなかった。

午後5時の展示終了間際に、走って列に加わる人もいたが、展示はトラブルなく終了した。厳かな音楽が流れる中、司会者が「これから『納火』を行います」とうやうやしくアナウンス。聖火が再びランタンに納められる「納火」が行われた。「納火」作業を行った黒いパーカを着た関係者がランタンを持ち、レンタカーとみられる千葉ナンバーの白いバンに乗車。報道陣の無数のカメラのフラッシュが光る中、バンはゆっくりと会場を後にした。別の関係者は聖火の行き先については「セキュリティーの観点から明かせません」と話した。

「復興の火」は各県で2日間ずつ行われ、宮城は6万3500人、岩手は5300人、福島は6600人が観賞。3県計7万5400人が観賞した。【近藤由美子】