「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」の1回戦第一局が28日、都内のABEMAスタジオで行われ、久保利明九段(44)が羽生善治九段(49)に勝利した。

開幕戦で優勝経験者同士の対戦を制した久保九段は「中盤ちょっと苦しいと思ったが、そこを我慢できたのがよかったと思う」と話した。羽生九段との通算成績は21勝48敗と負け越しているが、本大会では4勝3敗と勝ち越しており「負け越している中で(JT杯は)勝ち越して、うれしいですね。自信になります」と笑顔を見せた。

8月29日の2回戦では永瀬拓矢二冠(叡王・王座)と対戦する。次戦について久保九段は「タイトルも持つトップクラスの強豪です。対戦までに期間もあるので、対策を練って準備して臨めたらと思います」と意気込みを語った。

同大会は前回優勝者と2月29日時点での日本将棋連盟公式戦タイトルホルダー、および昨年賞金ランキング上位の棋士12人が出場。対局は持ち時間各10分、使い切ったら1手30秒未満、考慮時間は1分×5回と、早指しで行われている。

41回目を迎える今大会は、新型コロナウイルスの影響で、この日の1回戦第一局から8月末の2回戦第一局まで、全国各地での開催を取りやめて無観客で実施される。また、例年行われてきた「こども大会」も中止になった。この大会は、日本の伝統文化である将棋を通じて「地域社会の活性化および青少年の健全育成」に貢献する目的で続いている。

1回戦第二局は7月11日、佐藤天彦九段と斎藤慎太郎八段が対戦。同第三局は同18日に藤井聡太七段と菅井竜也八段。同第四局は8月2日、広瀬章人八段と高見泰地七段が対戦する。

三冠(棋王・王将・棋聖)を保持する渡辺明JT杯覇者、豊島将之竜王・名人、永瀬二冠、木村一基王位はシードされており、2回戦から登場する。