東京都は1日、新型コロナウイルスの新規感染者数を67人と発表した。緊急事態宣言解除後、最多の数字となった。小池百合子知事は、約4割が“夜の町関連”で、自主的な集団検査実施によるところも大きいと説明。連日、医療態勢の充実を強調しているが、6日連続で1日あたりの新規感染者が50人以上となり、コロナを封じ込めているイメージとは程遠い数字が続いている。

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小池氏によると、1日の新規感染者67人のうち、20代が35人、30代が14人で、7割以上が30代以下だった。ホストなど「夜の街関連」関係者が27人で、全体の4割を占める。小池氏は「傾向として、若い方、夜の街、ということがずっと続いている」と分析した。

都内では5月14日の緊急事態宣言解除後に新規感染者が増加しているが、小池氏は、これまで同様、新宿区のホストが自主的に集団で検査を受けていることを強調。「安全ときちんと言える態勢を取ろうとしている。流れとすれば、いい方向かなと思います」と前向きに受け止めた。

緊急事態宣言発令直前の4月4日に100人を超えるなど、3月末〜4月初めは感染者数が急増。1日あたりの新規感染者67人は、急増時の4月1日と同じ人数となった。小池氏は「3月当時は調査中の部分も追えないままだったが、このところ、しっかりと後のリンク先も追えている。67人は大きな数字ではありますが、これまでと背景が違っている」と、強調した。

さらに「1番重要なのは病院の態勢。1000床を確保し、280人が入院中ですが、ほとんどが軽症。宿泊療養用のホテルも十分余裕がある」と医療態勢の充実をアピールした。

ただ、首都圏で東京に関係する新規感染者数が増えている。小池氏は新宿の「夜の街」関連が12人で、池袋が14人だったと明かした。「特に池袋で発生率が増えているということは、埼玉県につながる地理的な関係もある」と推測。「(近隣県の知事らと)情報交換し、都民や県民に、さまざまな注意喚起を連携してやっていく」とした。

6月30日に目安となる基準数値を設けない「新しい指標」を発表した。1日から試行したばかりとはいえ、都民への分かりやすい説明がないまま、新規感染者数は増え続けている。