プロ野球南海(現ソフトバンク)で捕手兼任監督を務め、ヤクルト、阪神、楽天でも指揮を執った野村克也(のむら・かつや)さんが11日午前3時半、虚血性心不全のため死去した。84歳だった。

<阪神、楽天時代の語録>

◆強いチームが勝つとは限らない 98年10月の阪神監督就任時「野球の本質は強いチームが勝つとは限らないこと」と、戦力的に劣るチームでも相手を倒せるとの持論を語る。

◆年寄りには 阪神では3年連続最下位に沈み、沙知代夫人の脱税問題もあり辞任を表明。「私のような年寄りにはチームがまとめられないと、オーナー(故久万俊二郎氏)に相談しました。それで星野(故星野仙一氏)を監督にと要請しました」。

◆恩返し 02年11月、社会人野球シダックスのGM兼監督に就任。「野球界のために何か恩返しできないか考えていた。アマの監督としてプロアマの垣根が低くなれば。再生工場というニックネームもつけられていた。力の弱い者を育て上げることに向いていると思う」。

◆マー君、神の子、不思議な子 田中(現ヤンキース)が楽天入団1年目の07年8月3日ソフトバンク戦で、4回5失点ながら勝利投手になり、神懸かり的な力に驚く。「何点取られるか投げ続けさせたら、天から神が降りてきた。先祖代々、何かあるんだろうな。そういう星の下に生まれている」。

◆「野村克也引く野球はゼロ」「野村克也引く沙知代もゼロ」 野球愛と夫婦愛。

◆外野手出身の名監督はいない 「外野手は野球を掘り下げる必要がないんです。大事なことは全部内野でやっている」。

◆ぼやきは永遠 09年の新語・流行語大賞で「ぼやき」が受賞。「ぼやきは永遠なり。理想と(現実)のはざまにあるのがぼやき。僕がぼやかなくなったらご臨終」。

◆男の弱さ 17年に沙知代夫人が急死。「俺より先に逝くなよっていうのは、うるさいぐらい言ってたんです。今は男の弱さを痛感してますよ」。