今季のメジャー開催がようやく決まり、エンゼルス大谷翔平投手(25)が注目を浴びている。7月23日か24日の開幕が発表された6月23日、MLB公式サイトは「開幕に間に合う25人のスター選手」の中で大谷をリストアップ。「20年シーズンが楽しめる20の理由」として大谷の二刀流復活を挙げた。

右肘のトミー・ジョン手術からリハビリを経て、どれほどのパフォーマンスができるかに着目。30秒の動画付きで紹介した。

米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番記者は25日、17年オフにポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー入りを目指していた大谷とMLB各球団の交渉の裏話を伝えた。

大谷獲得に成功したエ軍のエプラーGMは、ヤンキースのスカウト時代に来日。千葉マリンスタジアムの記者室で大谷の投球を視察したこと、タクシー運転手に日本人選手の情報を聞き、最終的に大谷にターゲットを絞ったことなど、当時の詳細なエピソードが明かされた。

全米を騒然とさせた獲得合戦の末、エンゼルス入り。果たして、二刀流で通用するのか−。米メディアは目を光らせ、1年目のキャンプからすさまじい注目度だった。開幕戦でメジャー初安打、本拠地デビュー戦から3連発、7回1死までパーフェクト投球など投打で圧倒し、全米を驚かせた。

シーズン終了後にトミー・ジョン手術を行い、2年目は5月上旬に実戦復帰。打者専念のシーズンだったが、復帰戦は試合前から多くの報道陣が殺到した。当時のオースマス監督のメディア囲みには約50人ほどが押し寄せ、同監督の周りは密集地帯になった。

迎えた3年目。新型コロナウイルスが全米で猛威を振るい、不測の事態が起こった。4カ月の開幕延期となり、試合は当面、無観客で行われる。声援がない静けさの中での復活マウンド。満員の観客から注目される環境とは違う形だが、多くのファンがテレビの前で待っているだろう。どんな姿を見せてくれるのか、異例のシーズンでの二刀流復活となるだけに、周囲の期待は一層、高まっている。【斎藤庸裕】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「ノブ斎藤のfrom U.S.A」)