<高校野球岩手大会:宮古商工6−1岩泉>◇1日◇沿岸北地区代表決定戦◇宮古運動公園野球場

第102回全国高校野球選手権中止にともなう県独自の代替大会が1日、岩手の2地区予選を皮切りに本格開幕した。

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4月に学校が統合された宮古商工が、岩泉を6−1で下し、統合後の公式戦初陣を白星で飾った。宮古商出身の川戸元主将(3年)が4打点。宮古工の主将だった藤村玄龍捕手(3年)も適時打を放ち、「主将コンビ」が息のあった活躍を見せた。

緊迫した展開を4番川戸、5番藤村のバットが振り払った。1−1の6回無死二塁。川戸は狙っていた直球を中前適時打とし、決勝点をもたらした。7回2死一、三塁では2点適時三塁打で追加点。続く藤村の適時二塁打でダメ押しした。川戸は「1打席、2打席とチャンスで打てなかったので、必ず打ってかえそうと思っていました。追加点になって良かったです」と笑顔で振り返った。

逆境を乗り越えての勝利だった。校舎が別々の同校は、新型コロナウイルスの影響で3、4月は一緒に練習することができなかった。ゴールデンウイーク明けから制限のかかる中で練習試合を行うなど、厳しい環境下で統合新チームを熟成させた。山崎明仁監督(40)は「苦労してきた子たちが活躍してくれた。商業と工業の主将が連続で適時打を打った時は、グッとこみ上げてくるものがありました」と、歴史的勝利の味をかみしめた。【佐藤究】

〇…宮古商工のエース穂高広海投手(2年)が降りしきる雨の中、右腕を振り続けた。8回5安打1失点に抑え、新校名で初勝利に貢献した。

3回2死から安打と連続四球で満塁を招くも、後続を三振に封じた。4月に宮古商と宮古工が統合されて再スタートした公式戦初戦を白星で飾り、「勝ちたいという気持ちが強かったです」と105球の力投に満足した。

▽岩泉・沢和樹捕手(3年=4番で1回に同点左前打。チーム唯一の得点をもたらす)「最後の大会で打てたので良かった。でも、ちょっとだけ悔いが残っています。両親には『今まで支えてくれてありがとう』と言いたいです」