大相撲春場所で44回目の優勝を飾った横綱白鵬(35=宮城野)が千秋楽から一夜明けた23日、代表取材に応じた。

−優勝から一夜明けての心境は

白鵬 長いような早いような15日間だったような気がします。今はゆっくりしたいなという気持ちです。

−達成感はない?

白鵬 ありますよ。昨日携帯を見たらお祝いのメールや電話がいっぱい来ていましたし、優勝したんだなと感じることができました。昨日は表彰式もありましたけど喜んではいけないムードでもありました。でも色々とお祝いの連絡をいただいて、やっぱり嬉しいなと思うことができました。

−今までとは違う優勝の味?

白鵬 すべてそれぞれの優勝の味は違いますけど、今回の優勝は特別ですね。

−苦しい場所をどうやって乗り越えた?

白鵬 最初は場所があるのかないのかというのもありました。でも決まったからには、やる!という気持ちで、千秋楽まで取り切らなければならないという責任も感じましたし、そういう気持ちが負けた翌日の相撲にも出たんだと思います。

−協会挨拶もいつもとは違う形でしたが

白鵬 実はあの時、涙を流してしまいました。

−確かに理事長が「全力士、全協会員を誇りに思う」と言ったあとに下を向いて目を拭っていました

白鵬 はい。理事長の挨拶の途中で胸にグッとくるものがありました。理事長がお相撲さん側に立って言葉を発してくれているような気がして。そこにこの異例の場所の初日のことを胸の中で振り返ってみたらグッときましたね。

−コロナ感染者が1人でも出たら途中で打ち切り。その緊張感は?

白鵬 それが一番怖かったですね。目に見えないもの。いつそれがやってくるのか。そういう意味で今はホッとしています。場所が終わって1日たった今日も同じことを思ってしまいますね。

−朝乃山関が大関に上がります

白鵬 昨日NHKのサンデースポーツで一緒になったので少し話したんですよ。「おめでとう。これからが大変だぞ」と。少しプレッシャーをかけておきました(笑)そしたら「はい、頑張ります!」と言っていましたね。

−朝乃山関のいいところは

白鵬 右四つの型がありますからね。大関としては長くやっていく力があると思います。そこから先になると、あとは精神的なものになると思います。これからはそれが難しい。今場所私が朝乃山関に勝った要因は、精神力と経験で上回ったからだと思います。

−コロナ問題で伝達式は報道陣も代表取材となり無数のフラッシュの点滅もない

白鵬 昨日もいろんな人に異例な場所ではいつも横綱が締めてくれる、と言ってもらいましたが、そういう意味でもこういった場所で朝乃山関が大関に上がったということは何かの運命なんだと思います。私の後継者となって相撲界を引っ張っていってくれる存在なのかもしれません。

−4月は巡業がないがどう過ごす

白鵬 今はゆっくり休みたいですね。