補強の目玉としてJ1ベガルタ仙台に加入したMFイサック・クエンカ(28)が、10日にスペインで右足を手術していたことが13日、チームから発表された。

これにより、シーズン前半の復帰は絶望的に。クエンカは右膝半月板に問題を抱え、キャンプは別メニューで調整し、5日に離脱していた。

前線の負傷者が相次ぐ中で、さらに攻撃の核を失う非常事態に陥った。宮崎キャンプ2日目の13日、チームはトップ下やサイドが主戦場のMF佐々木匠(21)をFWに起用。さらに、C大阪から加入したばかりのFW山田寛人(19)の連係強化など、対策を講じた。

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仙台に激震が走った。元バルセロナで昨季J1鳥栖で活躍し、大きな期待を背負って入団したクエンカがチームを離脱した。1月13日に始まった沖縄1次キャンプ直後から別メニュー調整が続き、同30日からの延岡2次キャンプで一時合流も、その期間中に診断が行われ、手術に踏み切った。

チームの台所事情は厳しく、1次キャンプ中にはFWの長沢とゲデスが、ともに右足首の靱帯(じんたい)を損傷し、全治8週間の離脱。FW登録は赤崎、ジャーメインの2人のみになり、7日にはJ3のC大阪U−23で開幕に備えていた山田を緊急補強した。さらにMF佐々木のFW起用も想定。今季復帰したホープは「どのポジションでもやることは変わらない」と力強いが、やりくりが難しい状態にある。

クエンカ合流を見越してウイングを置く攻撃的な基本布陣4−3−3でトレーニングを進めていたが、昨季途中から採用していた4−4−2の布陣にもトライしている。木山監督は「我々もチームに彼がいることを想定していたが、選手にアクシデント、けがはつきものですし、我々の大事な選手なので、早く帰ってきてもらいたい。ただそれ以外の選手にチャンスが回ってくるのも事実。しっかりトレーニングを積み重ねた人がピッチに出るので、大きな期待をして送り出したい」と話した。

2次キャンプ中に合流した山田は、U−15からU−18まで世代別の日本代表を経験する実力派。突然のオファーにも「自分自身に迷いはなかった。J1という舞台で早く結果を残して、自分の将来に向けてステップアップしないといけない」と移籍を決断し「けが人の選手が戻ってくるまでに結果でアピールしたい」と、レギュラー奪取を目指す。16日には今季初の公式戦ルヴァン杯・浦和戦を控える。緊急事態を乗り越え、一丸で戦っていく。【山田愛斗】