柏レイソルに、柏市が“音楽”で後押しする。ホームスタジアムの最寄り駅であるJR常磐線・柏駅(快速ホーム、3、4番線)の発車メロディーが4月12日の始発から、柏レイソル応援歌に変更されることが決まった。柏市の秋山浩保市長が27日、同市の定例会見で発表した。

柏のサポーターは、約10年前から「柏を訪れる人々へのPRとしてレイソルの応援歌をJR柏駅の発車メロディーにできないか」と提案を続けてきた。当時は予算が高額であったこと、市内での盛り上がりが固まっていなかったこともあり、実現にはいたらなかった。だが、今年はクラブが優勝し、1年でJ1に復帰。柏市が今回の昇格を機に、レイソルがホームタウンチームとしてより身近な存在になるための取り組みを模索する中、市とサポーターが、本格的に発車メロディー変更へ動き始めた。JR東日本、JR柏駅の許諾もあり、実現に至った。

応援歌が発車メロディーに採用されたクラブは、浦和レッズ(浦和駅など)、川崎フロンターレ(武蔵小杉駅など)、横浜マリノス(小机駅、新横浜駅)、大宮アルディージャ(大宮駅)、ジェフ千葉(蘇我駅)に続き6クラブ目になる。

メロディーは3番線が「突き進め柏」、4番線が「チュニジア」。「突き進め柏」は、バックドロップシンデレラの「さらば青春のパンク」が原曲。「チュニジア」はサポーターの作詞作曲のオリジナルで「♪らららららら柏〜」の歌詞で知られる。「チュニジア」は駆け込み乗車防止の意味合いも兼ね、原曲よりテンポを落とし、落ち着いた旋律へと仕上がった。

市によると、メロディー変更による費用は76万2000円。装置取り付け作業料が50万円、メロディー製作費が22万円(2曲分)、演奏権利利用料が4万2000円(1曲分)。「チュニジア」はサポーターによるオリジナルのため、利用料は発生しない。2年目以降は、演奏権利利用料のみの予算になり、市では来年以降の継続の意向を示している。

秋山市長は「ホームタウンにJクラブがあることは誇り高いこと。柏駅も大きな駅。サポーターをはじめとする市民の思いがこのような形になった」と話した。サポーターは有志一同として「長年の願いがかないうれしく思います。柏駅を利用するお客さんが、発車メロディーを聴いて、そういえば、この街には柏レイソルがあったなあと思い出し、1人でも多くの方が柏レイソルを応援するきっかけになればと願っております」とコメントを発表した。

新型コロナウイルスの影響で現在、公式戦は中断している。リーグの再開予定は5月。柏の主将、大谷秀和は「シーズンが再開したら、柏駅の発車メロディーで気持ちを高めて、ぜひ、日立台のスタジアムに応援に来てください」とコメントを寄せた。