<番記者イチ押し Jの五輪世代(2)>

2月21日にいよいよJリーグが開幕。前半戦の注目ポイントは東京オリンピック(五輪)へ向けたメンバー争いになる。登録枠は18人。A代表経験もあるMF堂安律、久保建英、DF冨安健洋をはじめとする海外組と最大3人のオーバーエージ(24歳以上)枠を含めれば、国内組の枠は決して広くない。し烈な代表争いが待ち受ける中、日刊スポーツでは「番記者イチ押し Jの五輪世代」と題し、最後のアピールに燃える選手を紹介する。

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プレーにも、言葉にも、血気がにじみ出る。東京五輪代表候補の中で、湘南ベルマーレMF斉藤未月(21)のボール奪取力はトップ級だろう。身長165センチの体格ながら、豊富な運動量で圧力をかけて相手攻撃の芽を封じる。ボランチで先発した1月のU−23アジア選手権シリア戦では失点直後に「このままじゃ終わっちゃうぞ」と味方を叱咤(しった)するなど、気持ちを前面に出す。その持ち味とともに今季、プラスアルファを探求している。

「自分が奪ったボールをシンプルに前線へつなげるとか、決定的なパスを出せるシーンを作る。そこが課題」。五輪代表の森保監督が描くボランチ像は頭にある。昨季の斉藤はリーグ26試合出場で1得点、アシストはゼロだった。「五輪代表ではポジションごとに求められるベースがあって、その上で自分の良さを出す。得点や得点につながるボール奪取をもっと増やしたい。欲を言えば得点、アシストが大事」。

ボランチはオーバーエージ枠も起用されそうな、競争が厳しいポジションだが「五輪に出られるなら出たい。可能性ある限り、やり続けたい」。開幕前から積極的に居残りシュート練習に参加し、得点に絡もうとする姿勢も強く伝わる。インターナショナルスクールに通った経験から英語も流ちょう。世界的な大会には語学も武器だ。東京五輪を意識することで、斉籐のさらなる進化が期待できそうだ。【藤中栄二】

◆斉藤未月(さいとう・みつき)1999年(平11)1月10日生まれ、神奈川・藤沢市出身。5歳から競技をはじめる。藤沢FCを経て、小学校時代から湘南の下部組織に所属した生え抜き。15年に湘南のトップに2種登録され、16年にプロ契約。19年U−20W杯ポーランド大会に出場し、背番号10をつけて主将も務めた。165センチ、64キロ。右利き。血液型O。