東京オリンピック(五輪)の延期決定を受け、唯一年齢制限のある男子サッカーに未知数の問題が生じているとスペイン紙アス電子版が24日に報じている。

それは五輪に参加する各代表のメンバー18選手のうち15選手が23歳以下でなければいけないという年齢制限があること。すなわち、もし今年開催された場合、オーバーエージ3枠を除き、1997年1月1日以降に生まれた15選手に参加資格があったことになる。

しかし五輪が1年後に延期されるということは、1997年生まれの選手が24歳になることを意味する。そのため、もし現在の規定が例外的に変更されない場合、五輪出場権獲得に貢献した選手たちの多くが参加できなくなる。

アス紙が問い合わせをしたスペインサッカー連盟の関係者は、その回答を得るのが時期尚早であること、そして現時点では誰もその件について何の通達も行っていないことを明かした一方、1997年生まれの選手たちに出場権が与えられることを確信しているという。

年齢制限についてはすでに、五輪出場権を獲得している欧州の4代表(スペイン、フランス、ルーマニア、ドイツ)が問題を抱えている。

例えばスペインの場合、昨年6月に東京五輪予選を兼ねてイタリアとサンマリノで開催されたU−21欧州選手権に優勝して五輪出場を達成したが、メンバーの主軸となった1996年生まれの9選手(シベラ、ジュニオル、アギレガビリア、ファビアン、ロカ、ダニ・セバージョス、ペドラサ、フォルナルス、ミケル・メリーノ)には参加資格がない。

そのためスペイン五輪代表のルイス・デラフエンテ監督は東京五輪が今夏開催された場合、オーバーエージ3枠にセルヒオ・ラモスやピケ、ヘスース・ナバスなどのベテラン勢を使わず、前述の1996年生まれの9選手の中から3選手を起用することを決めていたという。

また今回の延期により、1997年生まれの12選手(ウナイ・シモン、アーロン、メレ、ポル・リロラ、ヌニェス、バジェホ、カルロス・ソレール、マジョラル、マヌ・バジェホ、ラファ・ミル、スベルディア、オヤルサバル)にも現時点では出場できない可能性が出ている。

そのため規定が変わらずに東京五輪が来年開催された場合、1998年1月1日以降に生まれた選手たちで臨むことになる。しかし2019年にU−21欧州選手権で優勝したメンバーは23人中ダニ・マルティンとダニ・オルモの2選手しか残らず、オーバーエージの3選手を追加した場合でも、五輪出場権を獲得したメンバーはわずか5選手しかいないのである。

現時点でIOC(国際オリンピック委員会)はサッカー競技よりも先に、広範囲にわたる多くの問題を解決しなければならない。しかしアス紙は来年開催される予定となった東京五輪の男子サッカーに関してはU−24大会になることが普通であると締めくくっている。

(高橋智行通信員)