<ウイルスと闘う世界の国から(2)>

ブラジルでは16日に初めて、新型コロナウイルス感染の影響で1人が亡くなりました。国内の様子は日に日に変わってきています。町中から人が少なくなり、テレワークが推奨されています。私の母は生け花の先生をしていますが、リオデジャネイロでの展示会が中止になりました。

タクシーの運転手はマスクをつけて、窓を開けながら乗っています。こちらは今、夏なのでクーラーをつけないと暑いのですが、そうも言っていられません。なぜかトイレットペーパーも売り切れました。マスクを初めて買う人もいます。これまでマスクをつけている人を見ると大げさだと感じていましたが、状況が変わりました。

サンパウロ市は車のナンバープレートの末尾番号により、週に1度は運転してはいけない曜日が決まっています。大気汚染を防ぐためのルールなのですが、このほど、その規制は解除されました。集団でバスに乗るより安全なためです。

ボルソナロ大統領は一時、新型コロナウイルスへの感染が疑われましたが、検査の結果、陰性でした。ところが、支援者らとハグや握手をためらいなくしており、「無責任だ」などと批判の声が上がっています。また、受刑者への外出許可を取り消したところ暴動が起き、複数の刑務所から約1400人以上が脱走。まだ半数以上が逃げ続けています。

サッカーの試合も中止になりました。楽しみにしていた人も多いのですが「プレーさせる方がかわいそう。選手も人間だから」との見方が広がっています。

東京オリンピック(五輪)を目指す選手のうち、ブラジルではサーフィンのガブリエル・メディーナが有名です。ネイマールの友人で、金メダル候補です。先日、テレビ番組に出演し「東京の波は違う。対応するために、体重を減らさないといけない」と話していました。ブラジルの人たちも、日本の皆さんが五輪開催に向けて頑張っていることは知っていますが、通常開催はちょっと危ないんじゃないかと思い始めています。(エリーザ大塚通信員)