JR仙台駅が熱気に包まれた。東京オリンピック(五輪)聖火リレー宮城県「復興の火」記念式典が21日、JR仙台駅東口の東西自由通路デッキで行われ、「復興五輪」の実現と成功を願った。

午後1時からの式典には村井嘉浩知事や郡和子仙台市長らが出席。前日20日、航空自衛隊松島基地に到着したばかりの聖火を、桜の花びらをモチーフにした聖火皿に分火した。

同駅は11年の東日本大震災で震度6強に見舞われ、一時封鎖。だが発生18日後に再開し、45日後には新幹線がスピード復旧するなど、復興促進の力になった。村井知事は「被災地の姿や魅力を伝える絶好の機会。未来に向けて明るく照らしてほしい」と期待。26日から福島県で始まる国内聖火リレーを前に、郡市長は「仙台には6月22日に戻ってきます。全国の声援を受けた聖火に、さらなる希望を乗せてつないでいくことを楽しみにしたい」とあいさつした。

点火後の同1時45分からは一般に公開展示された。新型コロナウイルスの影響で外出を控える動きの中でも、同駅2階の東口出入り口から反対側の西口ペデストリアンデッキまで4列にわたる長蛇の列ができた。15〜20人単位で約1分間の観賞予定だったが短縮され、最後は立ち止まれず、左回りで見るだけの列が展示終了の午後7時まで続いた。「復興の火」として被災3県で行われる聖火展示は22、23日に岩手県内、24、25日は福島県内で行われる。【佐々木雄高】