<アーチェリー:東京五輪(オリンピック)代表第2次選考会最終日>◇22日◇静岡・つま恋リゾート彩の郷

現役女子高生として東京五輪(オリンピック)出場を目指す園田稚(わか、17=東京・足立新田高)が、最終選考会(4月11、12日、静岡・つま恋リゾート彩の郷)進出を逃した。出場6人のうち最下位(1239点)で、最終選考会に進める5位に6点及ばなかった。ソウル五輪に高校3年生で出場した中込恵子以来の高校生代表を目指したが、今大会の道は閉ざされた。

試合序盤から表情が晴れず、顔をしかめる場面が目立った。早撃ちで攻める強気なスタイルは、影を潜めた。風の影響で調子を乱し、午前のラウンドを終えて5位に2点差の最下位に沈んだ。

午後からはコーチと相談し、ゆっくり狙いを定めて射抜くことを心掛けた。得点を重ねて一時は4位に順位を上げたが、下位と差を広げたい場面で上積みができなかった。園田は「高い点数を出さなきゃいけない場面でうまくできなかった」と悔やんだ。試合後には人知れず涙を流した。

ロンドン五輪団体銅の早川からは試合中「午後に向けて何かをつかんで終わらせてね」など、何度もアドバイスを受けた。「(園田は)誰よりも練習して他の選手たちを抜いてここまでたどり着いたのを知っている。こういう選手が代表に行ってほしい」と早川。代表落選した愛弟子に「最後まで一緒に行きたかった。終わって何と声を掛けたらいいのか分からなかった」と案じた。

母に誘われて中学1年生の時にアーチェリーを始めた園田は、わずか5年で日本トップレベルの実力者になった。中学3年生の時に大分県別府市から単身でエリートアカデミーに入寮。当初は団体メンバー外だったが、昨年6月には世界選手権代表に選出され、五輪代表の有力候補になった。

涙を拭った園田は「やれることはやった。しょうがない」と敗戦ををかみしめた。「(選考会は)誰でも参加できるものではないので、高校生でこの経験ができたのは良かった。パリに生かしたい」。新型コロナウイルスの影響で、東京五輪の延期案の声も出ている中、視線を24年開催パリ五輪へと向けた。【平山連】