関西大学ラグビーで10度の優勝を誇る関学大が、新体制で初の日本一を目指す。

OBで、トップリーグ(TL)のNTTドコモのSH小樋山樹(しげる、30)が、来月1日に新監督に就任する。22日、兵庫・西宮市内で練習を指導した小樋山は「本気で日本一を目指している。みんなが輝けるための応援団長でありたい」と理想を掲げた。

強みは「若さ」だ。関西リーグは小松節夫監督(57)率いる天理大が4連覇中。同大は神戸製鋼V7戦士の伊藤紀晶新ヘッドコーチ(49)を迎え、京産大も15年W杯日本代表の伊藤鐘史監督(39)が就任した。他大学に比べ、小樋山とFW、BKコーチ計4人の平均年齢が27・8歳の関学大。異色の若き首脳陣は練習場近くのレストラン「ガスト」でこまめに意見を交換。小樋山は「自分の色を付けるのではなく、みんなが気持ちよくできるように。日本一になればモデルケースになる」と結束を大切にする。

昨年は関西3位。全国大学選手権では明大に14−22と善戦した。牟田至前監督の退任により、プロ選手の小樋山は今月末での現役引退を決断。フッカー竹内海斗主将(3年)は「意見が通りやすい。愛されるチームにしたい」。主体性を重んじたチームづくりで、新風を送り込む。【松本航】

◆小樋山樹(こひやま・しげる)1989年(平元)10月13日、大阪府生まれ。関学高3年時に全国高校大会へ出場し、高校日本代表。関学大1、2年時には関西制覇。卒業後に栗田工業へ進み、14年からNTTドコモ。ポジションはSHやSO。170センチ、78キロ。

◆大学ラグビーの監督 1月の全国大学選手権を制した早大の相良南海夫監督は50歳。18年度の同選手権を制した明大は44歳の田中澄憲監督、過去に9連覇した帝京大は62歳の岩出雅之監督が率いる。関東対抗戦の強豪筑波大は36歳の嶋崎達也監督が指揮するが、30歳で新監督に就任する小樋山の若さは際立つ。