聖火が日本を照らし続けることになった。東京五輪・パラリンピック組織委員会が24日、開催の延期にともない聖火リレーの中止を発表したが、森喜朗会長が「聖火は日本にとどまることになった」と説明した。

直前に行われたIOCバッハ会長らによる電話会談で決まった。現在、福島県に置かれている聖火の保管場所は、参加した安倍首相から同県とする提案があり、同県の内堀雅雄知事も歓迎。「復興五輪」のシンボルとして、東日本大震災の被災地に灯ることになる。

聖火は19日にギリシャ・アテネのパナシナイコスタジアムで引き継ぎ式が行われ、20日に航空自衛隊の松島基地(宮城県)に到着。その後「復興の火」としてリレーに先立ち、宮城、岩手、福島の3県を回っていた。仙台駅などの各展示会場では長蛇の列ができ、待ち時間は2〜3時間にもなっていた。

26日にグランドスタート(福島・Jヴィレッジ)を控えてたリレーは中止となるが、決定していたランナーの扱いについて、武藤敏郎事務総長は「当然、走っていただく資格を持っている。延期の日時が確定し、リレーが再開されれば、今のランナーを優先する」と約束。新たな開幕日に合わせて121日間の日程で再実施することになる。【阿部健吾】