バスケットボールBリーグB1の三遠ネオフェニックスと初の「アジア特別枠」選手として契約したフィリピン出身のサーディ・ラベナ(23)が現地でオンライン取材に応じ「NBA経験の選手もいて、レベルの高いBリーグでプレーできるのを楽しみにしている」と意気込みを語った。

マニラ大出身のラベナは身長189センチのシューティングガード。U18代表に選出されたあと、18年からはA代表にも選出されている。

北郷謙二郎社長は「フィリピンで活躍していた大学生NO・1の選手を獲得できたのは本当に良かった」と喜びを語った。昨年11月にアジア特別枠が設置され、今年1月くらいから調査を開始したという。

ラベナは日本の数クラブからオファーがあった中で三遠を選んだ理由として「貪欲に勝ちを求めているし、ファンも熱いと聞いている」と明かした。クラブのある浜松市や豊橋市は在日フィリピン人が多く在住していることも後押しとなったという。ラベナは「1000人以上は試合を見に来て欲しい」と話した。

日本でプレーすることは自身のためだけではない。フィリピン代表候補でもあるラベナは母国を背負ってプレーする覚悟だ。「国全体、家族や大学の代表として戦いたい」。23年W杯は日本、フィリピン、インドネシアの共同開催。「W杯は小さい頃からの夢。とても楽しみにしている」と今後の代表でのプレーも見据える。

昨年11月に発表された「アジア特別枠」は、アジアの多くの選手と日常的な対戦での競技力向上、さらにアジア市場におけるマーケティング、スポンサー獲得などビジネス的な拡大を目的に設けられた新制度。北郷社長は「Bリーグとも協力してフィリピンでのリーグやクラブをどのように盛り上げていくか話し合っていく」と今後のプランについても明かした。

昨シーズン5勝に終わった三遠。「簡単ではないがチャレンジしたい」。ラベナはクラブのため、母国のため、家族のために新たな勝負に挑む。【松熊洋介】