リーダーならば青ペンを持て ボルボ日本法人社長

2年連続で日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝き、国内販売も4年連続前年超えと好調なボルボ・カー・ジャパン(東京・港)。その陣頭指揮を執る木村隆之社長は、トヨタ自動車、ファーストリテイリング、日産自動車と、幾つものグローバル企業でキャリアを積んだMBA(経営学修士)ホルダーでもある。予測不能な「VUCA(ブーカ=変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)」時代に求められるリーダーシップとは何か。木村社長に聞いた。

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<<(中)もはやPDCAでは遅すぎる 入山・早大教授

――リーダーシップについてどのように考えますか。

「英語にはスタディーとラーンという言葉があります。日本語に訳せば勉強とか学びですが、そのニュアンスの違いを日本人は分かっていない気がします。リーダーシップに関する本が書店にはズラリと並んでいますが、リーダーシップは勉強や本を読んで身につくものではありません。英語でいうラーン、つまり『経験を通じてつかみとるもの』と私は思っています」

「長年、ビジネスマンとしていろいろな会社に勤務し、様々なリーダーと一緒に働いてきました。その過程で、リーダーシップにもいろいろなスタイルがあると実感しています。自分自身を顧みて、自分なりの強みを発揮できるリーダーシップのスタイルを確立する、それこそが一番大事なのではないでしょうか」

■リーダーは歴史と心理学を学べ

「リーダーになりたいと思うなら『歴史と心理学を学びなさい』と常々口にしています。歴史は人と人との絡み合いであり、人が動く背景については心理学が詳細にひも解いているからです。人を引っ張る上で欠かせないのは、人間に対する深い洞察力であり、だからこそ歴史と心理学を学ぶべきなのです」

――リーダーとマネジャーはどう違いますか。

「これもまた英語でいうと、すごくわかりやすいと思います。コア(核心)はリード・ピープル、マネージ・プロセス。リーダーとマネジャーはおのずと役割が違う。リーダーは人に働きかけることが仕事。そのために自分の考えをしっかりと持ち、自分の言葉で話す必要があります。そうじゃないと人はついてきてくれません。『リーダーならば青ペンを持て』といつも私が話すのもそう。リーダーはブループリント(青写真)を描く人だからです」


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