霜降り明星を筆頭に、主に平成生まれの30歳以下のメンバーを含む芸人が「第7世代」として台頭した2019年。お笑い界が近年まれに見るにぎわいで、バラエティ番組にも新顔が続々と登場するようになった。では20年はどうだろう。若手が必ず通る『ネタパレ』(フジテレビ系)にレギュラー出演し、EXITが「いろいろな番組で助けてくれる第7世代人気の立役者」と評する陣内智則に、勢いを感じる芸人について語ってもらった。

1974年2月22日生まれ、兵庫県出身。吉本総合芸能学院(NSC)大阪校11期生。『ノンストップ!』(水曜隔週)『ネタパレ』『痛快TV スカッとジャパン』(いずれもフジテレビ系)、『ヒルナンデス!』(金曜、日本テレビ系)レギュラー(写真:中村嘉昭)

「若手には僕も刺激を受けてます。今は特に“第7”が注目されてますけど、もう少し上の世代にも有望株はいるんですよ。まずネタが素晴らしいのはゾフィー(35/39、20年1月末時点の年齢、以下同)です。「キングオブコント」でファイナリストになってるだけあって、設定とかネタの運びとか、いつも感心してます。もちろん演技力もすごいし、1つの作品を見ているような感覚。職人気質というか、舞台の上でやりきるっていうイメージかな。玄人が見てもうならされるから、もっと活躍の場が広がってもいいと思います。

他にはトリオのジェラードン(32/32/32)。かみちぃの地下アイドルとか、西本の変わったオタクとか、キャラクター先行で笑わすのかと思いきや、伏線を張りつつ、3人の役割をちゃんと使い分けている。僕はピンなので、まあ羨ましいというか、勝てないです。あとは、双子漫才のダイタク(35/35)も好きですね。きっちり双子ネタを入れつつ、それだけじゃない全く違う設定でも笑いを取れる、実力のある子たちです」

■トークで前に出られる田渕

「一方でインディアンス(32/34)なんかは、バラエティでの合間のトークのような平場で力を発揮してますね。漫才のタイプは畳みかけるようなギャグで、個人的にはそんなに好みじゃないんだけど(笑)。でも、特に田渕の平場での出方っていうのは、たまに言われてますけど、本当に『第2のザキヤマ(山崎弘也)さんやな』って。田渕はボケですけど、何かしらにきちんとツッコんでるし、その言葉も的確だし。ギャグが得意な明るい人っていうイメージだけど、アイツのワードセンスと瞬発力はすごいと思います。たぶん、若手では1番うまいんじゃないかな。

飛び道具的な感じで思いつくのは、ここで名前を出すのはためらいもありますが、ピン芸人のSAKURAI(41)です。どうでもいいことを歌う歌ネタで、なんかめっちゃハマってしまって。地下芸人として育ったというか、今まで見たことがない感じ。トークは全くできなくて(笑)、40歳過ぎてるから哀愁があるんですよ。ひょっとすると、以前のムーディ勝山とか、永野とか、そんな感じで一発屋として出て…こないか(笑)。でも出てきてもおかしくないと思うくらい、僕は気になってます」

アインシュタイン(35/39)が以前の取材で、「“第7”に入りたいんだけど入れてもらえない、“6.5”世代なんです」と言っていたことを伝えると…。

「えっ、アイツらは実力者って分かってるから、ベテランと同じですよ(笑)。あー、でも30代から40歳前後を中心としたこれからの人を“6.5”っていう言い方は、確かにあってもいいかも。アインシュタインや和牛(36/39)、銀シャリ(36/39)。そこの層の厚さってすごい。タイプも違うし、どこを切り抜いてもみんな面白い。かまいたち(36/39)が東京でも成功し始めて、アインシュタインが今バラエティに引っ張りだこなのを見ると、天竺鼠(40/40)が次点にいそうです」