「食べ過ぎたら運動」が鉄則 内臓脂肪落とす筋トレ

体の健康を保ち、いつまでもパワフルに働くには、正しい運動と食事、そして休息のバランスが取れた生活が必要だ。そこで、著名なフィジカルトレーナーである中野ジェームズ修一さんに、遠回りしない、結果の出る健康術を紹介してもらおう。今回は、内臓脂肪を運動で落とす方法について。

■多くの病気を引き起こす可能性のある内臓脂肪

最近、テレビの健康情報番組や雑誌などで、「内臓脂肪」が話題になることが増えてきた。内臓脂肪といっても、内臓に脂肪が直接付着するのではなく、胃や腸の周りにあって臓器を固定する働きをしている、ひだ状の腸間膜(ちょうかんまく)に蓄積され、これが増えるにつれて、おなかがポッコリと出てくる。

夏の暑い時期に、中国人の男性がTシャツをたくし上げて、お腹をはだけさせる「北京ビキニ」がネットなどで話題になった。そのニュースで映し出された男性のおなかこそが、内臓脂肪によって前にポッコリ突き出たものだった。もちろん、日本人の中高年の男性でも、同様にポッコリ出ている人はたくさんいる。

内臓脂肪には、食事から摂取したエネルギーが余った場合に、一時的に蓄積しておくという役割がある。だが増え過ぎると、糖尿病や脂質異常症を引き起こしたり、動脈硬化が進む恐れがある。これがメタボリックシンドローム、いわゆるメタボで、日本語では「内臓脂肪症候群」と呼ばれる。

フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは、「内臓脂肪型の肥満になりやすいのは男性です。女性の場合は、女性ホルモンの働きで、余ったエネルギーは皮下脂肪として蓄積されることが多く、皮下脂肪型の肥満になりやすい傾向があります」と話す。

男女ともに年齢を重ねるにつれて基礎代謝が減っていく。さらには運動する機会も減り、日常生活の活動でも体を動かすことは少なくなる。つまり、消費エネルギーが少なくなるので、内臓脂肪を含めた体脂肪全体が増えていくことにつながるのだ。

「女性でも、加齢によって女性ホルモンの分泌が減ってくると、内臓脂肪がつきやすくなるので気をつけなければいけません」(中野さん)

中野さんは著書『女性が医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』で、女性が皮下脂肪を運動で減らす方法について解説している。それでは、内臓脂肪を減らすにはどうすればいいのだろうか?

■第1段階は、まず食事の見直し

「実は、内臓脂肪は皮下脂肪よりも落としやすいんです。フィジカルトレーナーとしては、体を動かすことで内臓脂肪を落としてほしいのですが、そもそも内臓脂肪がつきやすいような、摂取エネルギー過多の食生活を送っていると、それでは追いつかないかもしれません。ですから、まずやっていただきたいのは、食事の見直しです」(中野さん)

内臓脂肪を落とすためには、「普通の食事を普通にとればいい」と中野さん。バランスの取れた和食などがお勧めだという。写真はイメージ=(c)ygai-123RF

食事を見直すといっても、極端に食べる量を減らしたりする必要はないという。「急にきつい食事制限を始めても、長続きしないですよね。そうではなく、普通の食事を普通にとればいいのです」(中野さん)

例えば、お茶碗1杯のご飯に、魚や肉などの主菜、それに野菜類の副菜、汁物といった、伝統的な和食などがお勧めだ。こうしたバランスの取れた食事を1日に3食とればいいというわけだ。

「ご飯をどんぶり一杯食べたり、ラーメンとチャーハンをセットにして食べたりするから問題なのです。間食も、チョコレートを1箱食べるから太るのであって、これを『3粒』などに減らせばいいと思います。お酒にしても、ワインやビールを1杯くらい飲んだところで、内臓脂肪がすぐに増えたりはしません」(中野さん)

■食べ過ぎたときだけ運動をプラス

アルコールも間食も、節度を守ればOKだと思えば続けやすい。しかも、ときには羽目を外してもいいと中野さんは言う。


関連記事

おすすめ情報

NIKKEI STYLEの他の記事もみる

あわせて読む

主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

生活術 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

生活術 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る 動画一覧を見る

記事検索

トップへ戻る