入院や手術の際、民間の医療保険から支払われる給付金。すぐに受け取れば不安も和らぐが、郵送で書類をやり取りする手続きが一般的だ。ただ、最近はスマートフォンで書類を撮影すればインターネット上で完結するなどスムーズになっている。

■郵送、受け取りまで10日から2週間弱

医療保険に加入すると、入院や手術の際、入院日数などに応じて給付金が受け取れる。手続きはまず、加入者が保険会社に電話で連絡し、請求に必要な書類を送ってもらう。そのうえで病院で入院や手術をしたことを証明する書類をそろえ、請求書類とともに保険会社に返送。到着すると、その翌日を含めて5営業日以内に給付金が支払われるのが一般的な流れだ。ただ、申し出から受け取りまでおよそ10日から2週間弱かかる。

このため、受け取りまでの日数の短縮に取り組む保険会社がここ数年、増えている。

朝日生命保険は2018年、診断書などから給付金の支払い条件に必要な情報をコンピューターが自動で抽出するシステムを導入。書類到着後、最短30分ほどで支払い手続きを終えるようになった。かねて短縮化に取り組み、2〜3日で完了できていたが、大幅に短くなったという。

■動画や音声で記入ミス防止

それでも、加入者の記入ミスが書類のやり取りのネックになっている。記入漏れがあると、再び書類を加入者に郵送するので支払いが延びる。

こうした問題を改善するため、オリックス生命保険は手続きの書類にQRコードを付けている。加入者がスマートフォンなどでQRコードを読み取れば、動画で記入例を閲覧でき、記入ミスの防止に役立てている。三井住友海上あいおい生命保険なども高齢者などからの請求に音声コードの一種である「ユニボイス」を添付。スマホで読み取れば、請求に必要な書類などを読み上げてくれる。