「メガネ、顔型で選ぶのはナンセンス」石津祥介氏

フレームの形や素材が一段と豊富になったメガネは、第一印象を変える格好のファッションアイテムとして定着した。常時着用する人はたいてい2〜3本を持つといわれ、中にはオシャレ用のだてメガネを楽しむ人もいる。ところが、いざ新しい1本を買おうとなると、これまでと似たタイプを選んでしまう人は案外多い。実はメガネの品定めにはコツがある、と服飾評論家の石津祥介さん。アイヴァン7285トウキョウ(東京・港)の店長、牧野弘生さんとともに今どきのメガネの選び方を探った。

■全部OK。サイズさえ合えば似合います

――ネットでメガネの選び方、と検索すると「顔型で選ぶ」という記事がたくさん出てきます。

石津「顔型で選ぶというのはナンセンス。少し古い選び方、という感じだよね。今はその人のファッション、スタイルに合わせて選ぶのが正解で、顔型で制約を設けるのはいたずらに選択肢を狭めるだけです」

――確かに「丸顔にはこのフレームの形は似合わない」といわれれば試す気にもなりません。

石津「ですからタブーはない、全部OK。そして服装に合わせて着替えて楽しむのです。こんなのをかけてみたい、という素直な気持ちで選ぶのが大事。サイズさえ合えば、それはあなたに似合います。化粧をする女性と違って男性の場合に難しいのは、メガネが変わっただけで見慣れた自分とあまりにも違う、と感じてしまうこと。でも3日もすればなじみますよ」

「僕はいまスーツを着る機会が減ってスポーティーなものがほしい」と石津さんが手に取ったのはアセテートのグレー。ボリュームがあるタイプだ

■ここ3〜4年、クラシックな丸いフレームが主流に

――品ぞろえの最近の流れを教えてください。

牧野「フレームの大きさは10年ほど前から大きくなっています。そしてここ3〜4年、主流となっているのがクラシックな丸いフレームです。丸みを帯びた四角に近いウェリントン型や丸メガネで下がやや細いシェイプのボストン型が人気です。横に長いしゅっとしたシャープなタイプよりも、丸形がスタンダードになってきました」

――石津さんのメガネはウェリントンをベースにした細いフレームのもの。こちらで選ばれたそうですがポイントは。

牧野「石津さんのお仕事がら、さまざまな洋服に合わせやすいように、主張がそれほどないものを選びました。メガネ選びはサイズで考えます。黒目がレンズの中心にくるように選びますし、そうなるように調整します。そこがポイント。あとはメガネと全身とのバランスを見るために、姿見で全身を映します」


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