「何とかそれてほしい」被災住民祈る 不気味な動きの台風 重機7倍、復旧急ぐ 福岡県朝倉市

「何とかそれてほしい」被災住民祈る 不気味な動きの台風 重機7倍、復旧急ぐ 福岡県朝倉市

 国土交通省九州地方整備局は3日、九州豪雨で氾濫した福岡県朝倉市の赤谷川の応急復旧工事現場を報道陣に公開した。非常に強い台風5号が被災地に近づきつつあり、重機を7月の7倍に増やして二次災害を防ぐ作業を急ぐ。自然の猛威を思い知ったばかりの住民たちは、不気味な動きの台風を注視している。

 赤谷川流域では、大量の流木や土砂でせき止められた川の水が田畑をのみ込んで新たな河道をつくり、川が2本に分かれた状態。流量は弱まったように見えるが、水は濁っている。川底に砂が堆積する状況が今も続いているという。

 台風直撃なら氾濫など二次被害の恐れがあり、現場では着工時(7月19日)の7倍近い計35台のショベルカーが作業。流木の撤去や護岸材の設置を急ピッチで進めた。九地整の担当者は「流路を確保する復旧工事が台風対策につながるが、あまりにも早く台風がやって来ている。最大限、工事を急ぎたい」と話す。

 がれきなどの災害ごみが強風や再びの豪雨で凶器と化す恐れもある。この日も多くの被災者が、炎天下で自宅の片付けに追われた。

 同市杷木林田で特産「富有柿」を栽培する農家の熊谷和之さん(70)は、まだ青い実が台風で落ちたり、枝が折れたりしないよう竹で補強する作業に汗を流した。「豪雨に見舞われたばかりでこんなに早く台風におびえることになるとは。何とか進路がそれてほしい」と祈るように話した。

=2017/08/04付 西日本新聞朝刊=

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