「今が天国よ」81歳現役ヘルパー、理容師の顔も 利用者もべた褒め

「今が天国よ」81歳現役ヘルパー、理容師の顔も 利用者もべた褒め

 むんと熱気が漂うバス停に、嵐旬世(あらしときよ)さん=北九州市=はさっそうと降り立った。81歳、現役の訪問介護員(ホームヘルパー)だ。

 午後1時きっかりに玄関の呼び鈴を押す。1人暮らしの雄三さん(90)=仮名=が顔を出した。「長生きするもんじゃない。帯状疱疹(ほうしん)が痛うてよ」。いつものあいさつらしい。週3日、食事を用意するのが嵐さんの仕事。勤務は午前と午後に1時間ずつ。この日も2度目の訪問だった。

 食卓には朝ご飯が並んだまま。「まー、こんなの初めて。新聞が忙しかったのかな。いつも『読む前に食べてくださいね』って言うんだけれど」。雄三さんは、温め直しを断って箸を取った。いちごジャムのトーストが1枚半、半熟目玉焼きにハム、トマト、海草類を添えて、煮豆、フルーツ、ヨーグルト、牛乳。これくらいの量はペロリなのだそう。

 嵐さんの料理で何が好きですか。「何でんおいしいよ。ホテルのよりこっちがおいしい」。雄三さん、べた褒めだ。

 嵐さんは両親の介護をきっかけにヘルパーの資格を取り、65歳で「北九州福祉サービス」(同市)に入った。今は年下も含め3人を担当する。月水木金と働いて実質は週8時間。昼寝したり、帰りに美術館へ寄ったりできる。

 「それと、理容師も週2日してるの」。こちらは朝8時から夕方4時。かつて経営していたカットサロンを弟が継いでいて、手伝いに行く。二十(はたち)のころからのお客もいて楽しくて仕方ない。

 休日は水泳クラブで水中エアロビクスやウオーキング。クロールだって500メートルいけるけど、近ごろは控えている。「八十肩じゃなく四十肩だって、お医者さんが言うのよ。あはは」

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