「じいちゃんの『あの日』に向き合いたい」唯一の被爆3世の平和大使 長崎原爆の日

「じいちゃんの『あの日』に向き合いたい」唯一の被爆3世の平和大使 長崎原爆の日

 原爆投下から72年後の夏を迎えた「ナガサキ」。9日午前6時半、長崎市松山町の爆心地公園に、国内外の高校生約150人が集まった。「核兵器のない世界」を訴える輪の中に、長崎発祥で今年20年目の「高校生平和大使」となった溝上大喜さん(17)=長崎北陽台高2年=がいた。平和大使22人のうち、唯一の長崎の被爆3世だ。「自分が被爆3世と知ったのは、実は1年前なんです」

 小中学校の平和学習で被爆体験を聞き、それなりの問題意識はあったつもりだった。でも中学3年の夏に「世界こども平和会議」に参加し、122の国と地域の同世代と平和について議論した際、熱気に押され、受け身になった。高校入学後、第19代の平和大使に応募したが落選した。

 「他の応募者は被爆3世が多かった。自分には思いが足りないのかな」。両親に話すと、母の綾さん(42)から「あなたも被爆3世よ」と言われ、驚いた。それまで原爆を他人ごとのように感じていた自分に気付かされた。「被爆地に、被爆者の家族に生まれた自分はこのままではいけない」

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