崩れる「35歳限界説」 転職者300万人突破 変わる常識

崩れる「35歳限界説」 転職者300万人突破 変わる常識

 決断は、47歳だった。福岡県の中島裕介さん(52)=仮名=は5年前、新卒から25年ほど勤めた流通業の会社を辞め、メーカーに転職した。当時は業界そのものが不振にあえぎ、社内では早期退職の募集も始まった。先が見えなくなっていた。

 「あなたの年齢とキャリアじゃ難しいよ。今のところで勤めなさい」。苦い顔で言い放つ人がいた。どこかで聞いた言葉が浮かぶ。35歳限界説−。この歳をすぎると転職先の選択肢が一気に狭まるという年齢の壁。新卒一括採用、終身雇用、年功序列。伝統的な雇用慣行では、伸びしろのある若い人材を社内で一から教え込むのが常識だった。

 中島さんの強みは交渉力と「経理以外は一通りやった」という経験値。長く貿易部門に携わり、多いときは年間の3分の1を海外で、売れる洋服やワインを求めて奔走した。

 転職活動1社目は社員数がさほど多くない地元メーカー。面接は年の瀬の最終営業日だった。それが「拍子抜けするぐらい、あっさり」採用が決まる。部下6人ほどを抱える営業部門のポストを任された。「職場に必要とされ評価される。ここが新たな居場所だなって思いました」

 「生き生きしてるね」。かつての同僚から声を掛けられる。

スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

西日本新聞の他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

社会のニュースランキング

ランキングの続きを見る

社会の新着ニュース

新着ニュース一覧へ

人気記事ランキング

ランキングの続きを見る

東京の新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索