「収入ゼロ」の日も…“流し”で歌い続ける男性 遠回りした夢、今だからこそ

「収入ゼロ」の日も…“流し”で歌い続ける男性 遠回りした夢、今だからこそ

 夜の店がひしめき合う千葉県船橋市の歓楽街。焼き鳥の煙が漂い、仕事帰りの会社員でにぎわう居酒屋に、アコースティックギターの音色が響いた。「平成の『流し』ユニット、ナガシーズです! 一曲いかがでしょう」

 「流し?」。身を乗り出した客に黒いステージ衣装の小山健さん(42)が手製の「メニュー」を差し出す。さそり座の女、北酒場、ラブ・ストーリーは突然に…。ラミネート加工された一枚紙の表裏に昭和歌謡や演歌、Jポップなど30曲ほどのタイトルが並ぶ。

 「じゃあこれ」。リクエストされたのは「勝手にしやがれ」。小山さんが、ギターの若見篤志さん(36)の演奏に合わせて喉を震わせる。伸びのある声がよく通る。客が手拍子を始めた。「俺は歌わん」と渋い顔だったスーツ姿の中年男性もしばらくすると立ち上がり、ジョッキをマイク代わりに目を閉じて、気持ちよさそうに歌い始めた。

 盛り場を回り、客の求めに応じて歌ったり伴奏したりする「流し」。カラオケが普及する前の1960年代頃まで各地で活躍し、北島三郎や五木ひろしも下積み時代に経験した。今はすっかり影を潜めたが、小山さんは6年前から船橋を拠点に活動を続ける。

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