貴重なイネの種子のサンプルかつて視聴覚教材として活用されていた植物病理に関する「教育掛図」

 創立100周年を迎えた九州大農学部に残る貴重な標本や資料を展示する「農学部百年の至宝展」が同大伊都キャンパス椎木講堂1階で開かれている。

 同学部は、1919(大正8)年2月に九州帝国大農学部として発足し、1世紀にわたる長い伝統を誇ってきた。

 椎木講堂の展示コーナー・ギャラリーで紹介されているのは、昆虫、動物、水産、農場、演習林などに関連する歴史的な価値がある資料。歴代研究者が集めた標本や系統保存しているイネの種子のサンプルなどが100年の歴史を伝える。植物病理の視聴覚資料として使われたとみられる手書きの「教育掛図」といった興味深い資料も展示されている。

 至宝展では、遺伝子資源開発や昆虫科学・新産業創生などの新たな研究分野もパネルで紹介。同大農学研究院の広渡俊哉教授(昆虫学)は「先輩方が農学部100年で築いた多様な分野の学問を次の世代に継承し、つないでいきたい。一部の資料だが、多くの人にも知ってほしい」と話した。30日まで、入場無料。原則平日のみ、午前10時〜午後5時。事務局=092(802)4851。

(竹森太一)