うきは郵便局(福岡県うきは市)で、昨年12月31日に局に届いた年賀状約6万2千通のうち約2万7千通について局内の仕分け作業が間に合わず、予定の元日に配達できなかったことが15日、特命取材班に寄せられた情報で分かった。3日に各家庭などに配られた。日本郵便広報室(東京)はミスを認め「当日の人員配置では完了できなかった。申し訳ない」としている。

 同社によると、6万2千通は31日早朝、周辺局に郵便物を送る中核局の久留米東郵便局(同県久留米市)から届いた。

 久留米東局には配達順路通りに郵便物を自動で仕分ける機械があるが、うきは局にはない。このため、元日に配達するには久留米東局から届いた仕分け済みの6万2千通を、うきは局に30日までに届いていた年賀状(約23万3千通)の間に手作業で組み入れ、配達順に並べる必要があった。

 ところが30日までに届いた年賀状について、配達先住所を複数人が確認する必要があるのに、1回しかチェックしていなかったことが判明、再確認する手間が生じた。さらに31日に届いた年賀状が事前想定の3万通を大幅に超えていたため、局員22人とアルバイト5人の計27人(平常時は約20人)で仕分け作業をしたが間に合わなかった。

 うきは局は、残った2万7千通について、31日に管内で集めた年賀状と一緒に久留米東局へ返送し、年明けに届いた分も含めて自動で仕分けてもらう方が効率的と判断。夕方に久留米東局へ返送した。

 同社は、送り返した判断は適切としながら「事前保管分がすぐ配達できる状態であれば仕分けは完了できた。適切な取り扱いを局に指導したい」とした。

 取材班に寄せられた情報では「職員の残業代削減が目的」と指摘されていたが、同社は大みそかに働く職員の負担軽減を優先したとしている。うきは局は西日本新聞の取材に応じていない。

 日本郵便は年賀状を元日に配達するため、12月25日までの投函(とうかん)を呼び掛けている。今回の6万2千通は同28、29日ごろに投函されたものとみられるという。 (片岡寛)