県立美術館の移転候補地の地図

 建て替えが検討されている福岡県立美術館(福岡市中央区天神)を巡り、有識者による建設地選定委員会(会長=建畠晢・多摩美術大学長)は16日、同区の「大濠公園(福岡武道館及(およ)び日本庭園の一部)」への移転、新築が望ましいとする報告書を小川洋知事に提出した。知事は月内に建設地を決める方針。

 武道館や日本庭園は大濠公園南側に位置。報告書は、公園内には市立美術館や能楽堂があり、芸術文化エリアとしての魅力向上▽大規模美術展や文化イベントの共同開催▽日本庭園との一体整備による日本文化の発信―などが期待できると評価した。県と市は大濠公園(県管理)と隣接する舞鶴公園(市管理)の一体活用を図る「セントラルパーク構想」を進めており、中核施設になり得る点にも着目。一方で、武道館の移転を課題に挙げた。

 選定委は必要な敷地面積を約1万平方メートルと想定。交通利便性▽他の文化施設との連携▽福岡の魅力倍増が期待できる―との立地要件などに照らし、福岡市近郊の県有地など7カ所を比較、調査した。

 県立美術館は1964年建築の鉄筋4階建て。図書館を併設した県文化会館として設置され、85年に美術館に改築された。 

(豊福幸子)