福岡教育大の付属中に勤める男性教師が昨夏、教育実習を受け持った女子大学生2人に対し、セクハラ行為を行った疑いがあるとして、同大が懲戒処分を検討していることが分かった。発覚後、教師は指導担当から外され、専門的指導が最後まで行われないまま実習は終わったという。2人は付属中や大学に問題を訴えたが、対応が遅いなどとして不信を募らせている。

 関係者によると、教育実習があったのは昨年9月。男性教師は1人の大学生に対し、無料通信アプリLINE(ライン)で「エサに食いついてしまった」「似た者同士」と好意を寄せたり、結婚を想定したりしたようなメッセージを送った。もう1人には「絶対に眠くならない」と不十分な説明で精力剤を飲ませたり、宿泊先のホテル近くの飲食店で深夜まで授業の指導を行ったりしたという。

 大学生2人は実習中、付属中に相談。男性教師とは接触しない環境に置かれることになったものの、新たな教科指導教師が配置されることはなく実習が終了した。

 その後、付属中から連絡がなかったことから、2人は昨年10月ごろ、大学側に相談。大学側は改めて2人から事情を聴くと確約したが、動きはなかった。2人が何度も状況を問い合わせた後の今年1月下旬、大学側の考えを聞く場が設けられた。

 そこで大学側は「男性教師の行き過ぎた行為があり、反省している。対応は非常に早く進めているつもり」などと説明したという。2人は「専門的な知識や助言を得る機会を台無しにされた。セクハラを口外しないようにという圧力も感じた。教育機関としての体質を疑う」と訴えている。

 西日本新聞の取材に対し、同大経営政策課は「調査中のため、何とも申し上げられない」としている。