再開発と天神通線整備のイメージ福岡市・天神の再開発エリアと「天神通線」

迂回路開通にめど

 福岡市・天神の1丁目北ブロックの大型再開発に伴う街づくり計画の概要が分かった。天神を南北に貫く渡辺通りの迂回(うかい)路となる「天神通線」の延伸事業と一体的に開発され、同線は、今秋にも都市計画決定される予定だ。市の再開発推進プロジェクト「天神ビッグバン」を活用して、渡辺通りの渋滞緩和へ向けた取り組みは大きく前進する。

 計画エリアは、「日本生命福岡ビル」や積水ハウス所有の「福岡三栄ビル」など大型ビルが並ぶ約7千平方メートル。地権者や市が取りまとめた街づくりの基本指針「地区整備計画」の原案によると、再開発に合わせて敷地の一部を天神通線の延伸用地として市に提供。市は他の必要な用地取得も進め、明治通りと昭和通りの約100メートルを結ぶ一方通行の市道(幅4メートル)を、5車線程度の天神通線(同20メートル)として整備する。

 天神通線は現在、国体道路と明治通りを結び市役所前を通る全長約360メートルのみ。市は都心の渋滞を緩和するため延伸を計画。南側の約190メートルは2013年に都市計画決定したが、北側は民間の再開発を踏まえて検討するとしていた。

 市は、地権者との合意形成が進んだことで、北側延伸部分の都市計画決定の見通しがたった。計画決定後、事業化の準備に着手し、南北同時の供用開始を目指して関係者との調整に入る意向だ。高速バスや路線バス、マイカーなどが密集して慢性的な渋滞となっている渡辺通りの交通量緩和が期待される。

 再開発エリアは、高さ制限が約90メートルまで引き上がる規制緩和の活用に向けて容積率を600%から1250%に拡大。天神通線に面する再開発ビル東側の高さ約10メートルまでを吹き抜け空間にして、幅8メートルの歩行エリアを確保する。

 街の回遊性を高めるため、明治通り側の地下には約100平方メートルの広場や市営地下鉄天神駅に直結する通路を設置。昭和通り側の地上にも約100平方メートルの広場を設ける。 (坂本公司)